“Waiting for Columbus” (1977) Little Feat
Lowell George (lead vocals, guitar) Bill Payne (keyboards, synthesizer, vocals) Paul Barrere (guitar, vocals) Kenny Gradney (bass guitar) Richard Hayward (drums, vocals) Sam Clayton (congas, vocals) Mick Taylor (slide guitar) Michael McDonald, Patrick Simmons (backing vocals) the Tower of Power horn section: Emilio Castillo (tenor saxophone) Greg Adams (trumpet) Lenny Pickett (alto, tenor sax, clarinet) Stephen "Doc" Kupka (baritone sax) Mic Gillette (trombone, trumpet)

Waiting for Columbus
Little Feat
Warner Bros UK
リトルフィート


 懐かしのアメリカンロックシリーズ、サザンロックの雄Little Feat、Lowell Georgeが亡くなるまでの集大成的なライブアルバム。
 ファンキーでアーシーなようで洗練された音、完璧な演奏力。
 あの頃のアメリカンロックバンドとは一味も二味も違うカッコよさ。 
 ロックなようでソウルに近い音だったからでしょうかね。
 ニューオリンズ系のファンクの色合い、Dr.Johnとかの雰囲気ですね。
 基本的にはゆったりとしていて、性急な演奏や激しい演奏が無いこともあるのでしょう。
 ベースとドラムはロック離れしたファンキーなカッコよさ。
 ピアノもファンキー&ホンキートンクでとてもいい感じ。
 ギターも人気のスライドだけでなく、普通の音も、さりげないカッティングも、ツボを押さえた素晴らしい音使い。
 ホーン陣もさすがにTower of Power。
 いい感じのアンサンブルがソウルっぽさを醸し出し、ソロ、時折のニューオリンズ的集団即興もカッコいい。
 多くにフィーチャーされるホーンによって、スタジオ録音作品とは少々違う色合い、ロック離れした音に繋がっているように感じます。
 ルーズな雰囲気を醸し出しているようで、完璧な演奏。 
 ザックリ、ワイルドに作っているようで、ほんの少しアレンジを変えて、録音方法を変えれば、十分AORとしてもいけそうな洗練。
 もちろん代表曲揃い。
 ニューオリンズ系ファンクな”Fat Man in the Bathtub”、“Dixie Chicken”、“Rocket In My Pocket”、ファンキーなアメリカンロック”All That You Dream”、”Time Loves A Hero”、 “Mercenary Territory”、“Spanish Moon”・・・
 その他もろもろ、カッコいい演奏揃い。
 ノリノリの"Feats Don't Fail Me Now”でドカーンと盛り上がって締め。
 よくできたステージ。
 あの時代のおおらかでゆったりとしていて楽し気なアメリカのムードが伝わってきます。
 近年のCDでは、他にも未発表音源がたくさん追加されているようです。
 考えてみればこのバンドを初めて聞いたのはLowell Georgeが亡くなってから。
 その後もバンドが復活して活動していたことも知らなかった。
 たぶんカッコいいんだろうなあ。
 本作のCDもDeluxエディションに買い替えないとね。




posted by H.A.