“Free for All” (Feb.1964) Art Blakey & The Jazz Messengers
Art Blakey (drums) Freddie Hubbard (trumpet) Curtis Fuller (trombone) Wayne Shorter (tenor saxophone) Cedar Walton (piano) Reggie Workman (bass)

Free for All
Art Blakey & Jazz Messengers
Blue Note Records
アート ブレイキー


 Art Blakey & The Jazz Messengers、“Buhaina's Delight” (Nov.Dec.1961)以来、別のレーベルの作品が続いて、久々のBlue Note。
 遂に来るところまで来たか・・・とも思える、手に汗握る、血沸き肉踊る、熱血体育会系ジャズ。
 その極め付け。
 後のエレクトリックマイルスや、この時期のJohn Coltraneとは全く違うタイプだけども、同じく凄まじいエネルギー放出型ジャズ。
 この前後のJazz Messengersの作品と比べても、異質なまでの凄まじい演奏。
 この時期に"Three Blind Mice" (1961), "Ugetsu" (Jun.1963)といったライブ録音もありますが、それらよりももっと激しい。
 このアルバムが突出してぶっ飛んでいます。
 ここまでのジャズ作品でここまで激しいのってあるのだろうか?
 “A Love Supreme”(Dec.1964)John Coltraneが少し後、”A Night At The Village Vanguard” (1957) Sonny Rollinsはかなり前だけども、ちょっと違うか?
 上記二作に参加しているElvin Jonesのように叩きまくる御大Art Blakey。
 冒頭曲からドラムソロ状態。
 叩く叩く。
 いつものハイハットのンチャンチャもよく聞こえないほどの凄まじいドラム。
 テーマがあって、ホーンのアンサンブルもあって、各人のソロの後半に被せていくMessengersお得意のスタイルなのだけども、それが浮ついて聞こえてしまうほど、全員がブチ切れた凄まじい演奏。
 Cedar WaltonもMcCoy Tynerを彷彿とさせるような激しいコンピングで煽りまくり。
 Wayne Shorterは少し先の”1969Miles”(1969)Miles Davisを想わせるような凄まじさ。 
 このアルバムにはあの前後のMilesのライブでのブチ切れたWayne Shorterがいます。
 終盤のドラムソロが一番静かで、やっと落ち着く・・・なんて大音量、大興奮。
 ここまで激しいと誰の曲が云々とか、アレンジがどうとかはどうでもよくなってしまいます。
 二曲目、少しテンポが落ちても熱気は残ったまま。
 B面に移ってまた冒頭曲のような凄まじい演奏。
 終始叩きまくるドラムとブチ切れた各人のソロ。
 クールダウンを促し、定常に引き戻そうとするようにも聞こえるアンサンブル。
 そんなの無視して徹底的に叩きまくるドラム。
 穏やかなのは最後の一曲のみ。
 これは凄まじいアルバム。
 ”Moanin” (1958)も"A Night in Tunisia” (Aug.1960)もいいですが、これがArt Blakeyの最高傑作、だと思うのですが、少数派なのかな?




posted by H.A.