“Orchestra” (1988) Eberhard Weber 
Eberhard Weber (bass, percussion, keyboards)
Herbert Joos, Anton Jillich (fluegelhorn) Rudolf Diebetsberger, Thomas Hauschild (French horn) Wolfgang Czelustra, Andreas Richter (trombone) Winfried Rapp (bass trombone) Franz Stagl (tuba)

Orchestra
Eberhard Weber
Ecm Import
エバーハルト ウェーバー


 Eberhard Weber、タイトルからするとオーケストラとの共演のように想像してしまいますが、事実上Eberhard Weberのソロ作品のイメージ。
 ホーンが入るのは二曲、アンサンブルのみ。
 オーバーダビングされたベース、ホーンが作る音を背景にして、ベースがメロディを奏で、インプロビゼーションを展開する構成。
 ベースソロ中心の作品は、少なくともECMでは本作が初めてなのでしょう。
 スペーシーで幻想的なムードは次作"Pendulum” (1993)とも似ていますが、躍動感も強い音。
 クラシック色はあまり感じませんが、タイトルからすると、オーケストラの音をベース一本で表現しようとしたのでしょうか?
 組曲的なストーリー性は感じますが、重厚な印象ではなく、淡い色合い。
 シンプルなリフ、コードチェンジをベースにした自由なインプロビゼーションが印象に残ります。
 メランコリックなメロディとどこまでも続いていきそうな饒舌なベースのインプロビゼーション。
 全編を漂う暗くはならない暖かな哀愁感はいつものこの人の色合い。
 コンボで演奏してもいい作品になりそうな流れですが、それだと静謐なムードが出ないのでしょうかね。
 いずれにしても、全編ベースが鳴りまくり。
 Eberhard Weberのエレクトリック・コントラバスの音に浸るにはいい作品です。




posted by H.A.