“Daybreak” (1989) David Burrell / David Murray
Dave Burrell (piano) David Murray (tenor sax, bass clarinet)

Daybreak
Dave Burrell
Gazell Records
デイブ バレル
デビッド マレイ
 
“Windward Passages” (1993) David Murray / David Burrell
David Murray (tenor sax, bass clarinet) David Burrell (piano) Monika Larsson (voice)

Windward Passages
David Murray
Black Saint
1997-08-19


 David BurrellとDavid Murray、“In Concert” (1991)を挟むように録音されたDuo作品。
 リーダーを分け合っている感じですが、二作ともバラードが印象に残る構成。
 フリージャズも含まれますが、基本的には定常なビート、作曲されたメロディをモチーフに演奏するスタイル。
 二人ともバラードの名手、どちらにも素晴らしい演奏が収められています。
 “Daybreak” (1989)が少々過激系、“Widnward Passages” (1993)が落ち着いている系でしょうか。
 “Daybreak” (1989)は、スタジオ録音、メロディアスなバラード集、二人だけの演奏でありながら10分超える長尺な演奏中心。
 今時、全4曲。
 もちろん各曲ごとに変化はありますが、基本的にはインプロビゼーション一本やり。
 吹き出すと止まらないDavid Murray。
 一曲がこれだけ長いと途中で飽きてきそうなものですが、退屈はありません。
 静かに始まり、山あり谷あり、激情あり、狂気あり、クールダウンあり・・・。
 それでいて最後は、中盤の熱を微かに残しながらも、静かに締め。
 起承転結が描けていなければ、あるいは何がどうあってもまとめてしまう才能がなければ、これはできないでしょう。
 やはりこの人は現代の天才でしょう。
 David Burrellもキチッリとペースを作りつつ、縦横無尽のサポート、インプロビゼーション。
 ぶっきらぼうな感じ、おどけた感じから、混沌、さらには繊細でメロディアスな演奏まで変幻自在。
 “Widnward Passages” (1993)では、各曲はコンパクトになりますが、これまた同質。
 これででもかこれでもかとねじ込んでくるインプロビゼーションの間に隠された美しいメロディ。
 ちょっとこわもての二人の素敵なDuo。
 やはり内容もこわもてかもしれませんが・・・




posted by H.A.