“Lathe Of Heaven” (2014) Mark Turner Quartet
Mark Turner (saxophone)
Avishai Cohen (trumpet) Joe Martin (bass) Marcus Gilmore (drums)

Lathe of Heaven
Mark -Quartet- Turner
Ecm Records
2014-09-09
マーク ターナー

 現在最も人気のあるサックス奏者の一人なのでしょう、Mark Turner、ECMでの第一弾。
 “Sky & Country” (2009) Fly、“New York Days” (2008) Enrico Rava、“Joy In Spite Of Everything” (2013) Stefano BollaniなどのECMでの録音もありましたので、満を持したリーダー作なのでしょう。
 全曲オリジナル、変拍子に抽象度が高いメロディライン。
 最近の若手に多い複雑でメカニカルなライン、というよりも極めて不思議系。
 フリーではないのだけど、聞き慣れないメロディー、コード進行。
 それが新しいんでしょうけど、なんとも説明の言葉が見つかりません。
 サックスも現代のWayne Shorterってな感じのこれまた抽象度の高い音使い。
 うねうねぐねぐねとどこまでも続いていきそうなフレージング。
 全体の印象がクールで現代的、高音を使うことが多い印象もあるのですが、むしろ下の方に降りてきたときの低音に凄みを感じます。
 静かな空間に響く音にゾクッとくることもしばしば。
 Wayne Shorterと同様、異次元からやってきましたあ、ってな感じの非日常感の音。
 客演のトランペットのAvishai Cohenは自身のリーダー作“Into The Silence” (2015)よりも吹いているんじゃないのかな。
 さすがスーパートランぺッターな吹きっぷり。
 他のメンバー含めて凄いバンドなのですが、かなりの不思議系。
 普通のジャズっぽいようで複雑怪奇な音は、さらに前に、遠い所に行ってしまったような印象。
 いかにもECMのMark Turnerらしいクリエイティブな一作。




posted by H.A.