“Endless Days” (2000) Eberhard Weber
Eberhard Weber (bass)
Paul McCandless (oboe, english horn, bass clarinet, soprano saxophone) Rainer Brüninghaus (piano, keyboards) Michael Di Pasqua (drums, percussion)

Endless Days
Eberhard Weber
Ecm Import
エバーハルト ウェーバー


 Eberhard Weber、久々のコンボ作品。
 リズム隊があってフロント陣がいて、といったオーソドックスなコンボ構成としては“Later That Evening” (1982)以来かもしれません。
 リーダー作としても“Pendulum”(1993)以来なのでしょうか?
 また、以降はライブ作品、その編集作品のみ。
 スタジオ録音としては現時点の最新作となるのでしょう。 
 ピアニスト以外のメンバーは“Later That Evening”と同じ。
 “Later That Evening”が淡い色合いのコンテンポラリージャズだったのに対して、本作はカッチリしたイメージ。
 クラシック、あるいはサウンドトラックのような印象。
 元々そういったイメージはありましたし、ベースソロ含めたフロント陣はかつてのままのイメージですが、アレンジ、あるいはビート感が穏やかだからでしょうかね?
 それともPaul McCandlessの端正な音が目立っているからでしょうか?
 参加していたJan Garbarekの諸作“Rites” (1998) などの影響もあったりして?
 あそこまで重々しくはないですが。
 さておき、アルバム全体が穏やかで優しげな表情。
 組曲的な流れのドラマチックな構成。
 ベースはいつもの饒舌な音使い。
 クラシック色混じりの穏やかなリード、いつもの控えめで上品ながら動き出すと強烈な疾走感のピアノ。
 個々の楽器が大きくフィーチャーされる曲など、楽曲ごとに表情は異なりますが、一貫性のある上品なムードと何かしら感じられるストーリー。
 タイトルが“Endless Days”、最後の曲が“The Last Stage Of A Long Journey”の再演。
 後の活動も考えると意味深な感じがしないでもないですが・・・
 集大成だったのかもしれません。




posted by H.A.