“The Long Time Band” (1995) Andy Narell
Andy Narell (Steel Pan, Steel Drums, Bass, Drums, Guitar, Keyboards, Piano, Quadrophonics, Sax)
Keith Jones (Bass) Paul van Wageningen (Drums) Wally Buck, Michael Semanick (Steel Pan) Luis Conte (Bata Drums, Bongos, Congas, Percussion, Timbales) Steve Erquiaga (Cavaquinho, Guitar) Judd Miller (Synthesizer) Larry Batiste, Jackeline Rago, David Rudder, Sandy Griffith (Vocals)

The Long Time Band
Andy Narell
Windham Hill Records
アンディ ナレル


 アメリカのスチールパン奏者Andy Narellのフュージョン作品。
 多くの作品がありますが、私が知る限り本作が一番まとまっているように思います。
 あの時代のフュージョンの音ではあるのですが、これ見よがしな派手なアレンジはなし。
 1990年代に入ると不自然なまでのブレイクも流行らなくなったのか、あくまで自然な流れ。
 電子楽器の使用範囲も限られ、ほどほどナチュラルな音作り・・・、だからなのでしょうかね。
 また、名曲“Jenny’s Room”を含むカッコいい曲がいくつも収録されていることも大きいのでしょう。
 “Caribbean Night” (2010)のバージョンがとてもカッコいいのですが、ビッグバンドゆえに音が熱くなるのに対して、本作のコンボ演奏はあくまでクール。涼しげなのがいい感じ。
 どの曲も能天気に明るい感じではなく、少々の哀愁が漂うAndy Narellお得意のメロディライン。
 ほどほどにラテンなビート、ほどほどにパーカッションが効いたあくまで上品なグルーヴ。
 いつもながらのリゾートホテルのラウンジっぽい音楽。
 何曲かに入るネイティブっぽいボイス、コーラスもいかにもカリブっぽいのですが、なぜか感じる洗練。
 ソウル~AORっぽいもんね。
 南国っぽくてにぎやかだけども、エアコンがキリッと効いた爽やかな空気。
 派手さや興奮は抑え目、妖しさや予想外の展開などの新しさはありません。
 が、諸々のバランがとれた、安心して聞ける爽やか系カリビアン・フュージョン。




posted by H.A.