”Lost and Found” (May.1995) Ralph Towner
Ralph Towner (twelve-string guitar, classical guitar)
Denney Goodhew (sopranino, soprano, baritone sax, bass clarinet) Marc Johnson (bass) Jon Christensen (drums)
Ralph Towner、ソロ、Duo、バンドその他、諸々の編成が入り混じるアルバム。
穏やかなギターソロ、フリーなインプロビゼーション、ハイテンションでエキサイティングな演奏、センチメンタルでメロディアスな楽曲・・・等々。
3-5分程度の短い演奏を中心として、次々と編成、音の質感が変わっていく目まぐるしい展開。
全体のイメージを支配するのは数曲のRalph Townerのギターソロ曲。
静謐で瑞々しいRalph Townerワールド。
が、いつもの編成、質感が統一されたアルバムとは異なるので、異色と言えばそう。
Marc Johnsonのべースが寄り添いつつ明確なビート感、グルーヴを作り、Ralph Townerが自由に漂い、他のメンバーが彩りをつける、そんなイメージが中心でしょうか。
コンボでは、Oregonと同編成で、管楽器も似たテイスト。
新Oregonを作ろうといったことではないのでしょうが、コンボでの演奏にはそんなムードも無きにしも非ず。
ビート感が明確な分、この人にしては珍しくジャズ度が高い演奏もいくつか。
楽曲はいつもながらのメランコリックなオリジナル曲中心。
フリーな演奏も何曲かありますが、その間にメロディアスな曲がちりばめられています。
全体を眺めれば、ECMのRalph Towner作品特有の冷ややかな質感ではありますが、この頃の作品は少々穏やかで優し気、何かしら懐かし気なムード。
さまざまな表情の演奏は、ある意味ここまでの集大成と言えなくもないのでしょう。
あるいは、“Ecotopia” (1987)などを通じてポップな方向に転換済みのOregonに変わる新しい方向を模索しているところなのかもしれません。
いずれにしても、Ralph Townerワールドのショーケースなアルバム。
posted by H.A.
Ralph Towner (twelve-string guitar, classical guitar)
Denney Goodhew (sopranino, soprano, baritone sax, bass clarinet) Marc Johnson (bass) Jon Christensen (drums)
Ralph Towner、ソロ、Duo、バンドその他、諸々の編成が入り混じるアルバム。
穏やかなギターソロ、フリーなインプロビゼーション、ハイテンションでエキサイティングな演奏、センチメンタルでメロディアスな楽曲・・・等々。
3-5分程度の短い演奏を中心として、次々と編成、音の質感が変わっていく目まぐるしい展開。
全体のイメージを支配するのは数曲のRalph Townerのギターソロ曲。
静謐で瑞々しいRalph Townerワールド。
が、いつもの編成、質感が統一されたアルバムとは異なるので、異色と言えばそう。
Marc Johnsonのべースが寄り添いつつ明確なビート感、グルーヴを作り、Ralph Townerが自由に漂い、他のメンバーが彩りをつける、そんなイメージが中心でしょうか。
コンボでは、Oregonと同編成で、管楽器も似たテイスト。
新Oregonを作ろうといったことではないのでしょうが、コンボでの演奏にはそんなムードも無きにしも非ず。
ビート感が明確な分、この人にしては珍しくジャズ度が高い演奏もいくつか。
楽曲はいつもながらのメランコリックなオリジナル曲中心。
フリーな演奏も何曲かありますが、その間にメロディアスな曲がちりばめられています。
全体を眺めれば、ECMのRalph Towner作品特有の冷ややかな質感ではありますが、この頃の作品は少々穏やかで優し気、何かしら懐かし気なムード。
さまざまな表情の演奏は、ある意味ここまでの集大成と言えなくもないのでしょう。
あるいは、“Ecotopia” (1987)などを通じてポップな方向に転換済みのOregonに変わる新しい方向を模索しているところなのかもしれません。
いずれにしても、Ralph Townerワールドのショーケースなアルバム。
posted by H.A.