“Old Friends, New Friends” (Jul.1979) Ralph Towner
Ralph Towner (12-string guitar, classical guitar, piano, French horn)
Kenny Wheeler (trumpet, flugelhorn) David Darling (cello) Eddie Gómez (bass) Michael Di Pasqua (drums, percussion)

Old Friends New Friends
Ralph Towner
Ecm Import
ラルフ タウナー


 Ralph Towner、Kenny Wheelerとの共演作。
 “Deer Wan” (Jul.1977) Kenny Wheeler、”Sol Do Meio Dia” (Nov.1977) Egberto Gismontiへの客演を経て、ハイテンションな名作”Batik” (Jan.1978)の次の作品。
 流れ、メンバーからすると激しい作品になりそうですが、意外にもさわやかなアルバム。
 なぜか廃盤中・・・
 テンションは高めながら、明るい印象の曲、演奏中心。
 オーソドックスな・・・、とは言わないけども、まずまずジャズな作品。
 いかにもECMなヒタヒタと迫ってくる系のビート、推進力の強いリズム隊と、バリバリ吹きまくるKenny Wheeler。
 勇壮なトランペットがほぼ全編にフィーチャーされますので、Kenny Wheeler のアルバムのようにも聞こえてしまいます。
 David Darlingの出番は少な目ですが、いつもながらの胸が張り裂けてしまいそうな切なく強烈な音使い。
 そんなメンツを向こうに回してRalph Townerはいつもの彼独自の世界観。
 曲も全てRalph Townerオリジナル。
 いつものメランコリックな色合い。
 いつもの瑞々しくも緊張感が漂うギター。
 といった感じでハイテンションな人たちのハイテンションな演奏揃いなのですが、なぜか明るい質感。
 なぜかスルっと聞けてしまう心地よさ。
 なんで廃盤なんだろ?
 全員いい演奏、名作だと思うのだけども。
 Kenny Wheelerのアルバムっぽいから?
 ジャズっぽいので、らしくないから? んな・・・?




posted by H.A.