”Solstice/Sound and Shadows” (Feb.1977) Ralph Towner
Ralph Towner (12string, classical guitar, piano, French horn) Jan Garbarek (tenor, soprano sax, flute) Eberhard Weber (bass, cello) Jon Christensen (drums, percussion)
ECMのスーパースターが一同に会したスーパーバンド、”Solstice” (Dec.1974)に続く第二作にして、最終作。
Ralph Towner、この間、ECMではしばらくリーダー作が途絶えて、間には“Sargasso Sea” (1976) John Abercrombie/Ralph Towner、 “Dis” (1976) Jan Garbarekなどのセッションがあるくらい。
Jan Garbarek、Jon Christensenは”My Song" (Oct.Nov.1977) Keith Jarrettと同年の録音。
Eberhard Weberは、名作“Silent Feet” (1977)が同年、Jan Garbarekとの共演”Places” (Dec.1977) 、”Photo with ..” (1978)の直前。
本作もそんな佳作目白押しの時期、ECM、ヨーロピアン・コンテンポラリー・ジャズの充実期のアルバム。
リーダーはアメリカ人ですので、諸々が混ざり合ったような無国籍な質感。
前作”Solstice” (Dec.1974)と同質のムードですが、メランコリックさはそのままに不思議さ妖しさが増幅。
Jan Garbarekの氷のように透明で冷たい質感、これでもかこれでもかとねじ込んでくるサックスの強烈さが印象に残ります。
Ralph Townerも彼と共演するといつもの瑞々しさが冷たさに変わるようにも聞こえます。
そんな彼らならではの冷たく緊張感のある音使いが前面に出て、Eberhard Weberの音がスペーシーで明るい色合いを加えるバランス、Jon Christensenのドラムがヒタヒタと迫ってくるビートも同様。
やはり絶妙なキャスティングでしょう。
同時期のOregon”Vanguard Sessions” (1970-1979)と比べると、ビート感は近いのかもしれませんが、管の音、ギターの音が全く違うように思います。
どちらもハイテンションですが、多少はマイルドなOregonに対して、冷たく厳しいSolstice。
ECMの妙なのか、Jan Garbarekのせいなのか・・・
楽曲は全てRalph Towner。
ちょっと怖い系のメロディラインと鬼気迫る長尺なインプロビゼーションの連続。
フリージャズな場面は少ないのですが、メロディラインが曖昧な時間が長い分、先の展開は予測不可能。
中盤から少し緊張感が和らいで優し気も演奏はありますが、Jan Garbarekのサックスの音が寛ぐことを許してくれません。
最後は何か言い残したことをあるような、謎を含んだ静かで不思議な締め・・・タイトルは”Song Of The Shadows”・・・・・・
といった感じ、なかなか気軽に聞ける感じではなく、怖い感じもあるのですが、緊張感とスリルの塊のような音。
これまた、ハイテンションなコンテンポラリージャズ、いかにも1970年代ECMなアルバム。
posted by H.A.
Ralph Towner (12string, classical guitar, piano, French horn) Jan Garbarek (tenor, soprano sax, flute) Eberhard Weber (bass, cello) Jon Christensen (drums, percussion)
ECMのスーパースターが一同に会したスーパーバンド、”Solstice” (Dec.1974)に続く第二作にして、最終作。
Ralph Towner、この間、ECMではしばらくリーダー作が途絶えて、間には“Sargasso Sea” (1976) John Abercrombie/Ralph Towner、 “Dis” (1976) Jan Garbarekなどのセッションがあるくらい。
Jan Garbarek、Jon Christensenは”My Song" (Oct.Nov.1977) Keith Jarrettと同年の録音。
Eberhard Weberは、名作“Silent Feet” (1977)が同年、Jan Garbarekとの共演”Places” (Dec.1977) 、”Photo with ..” (1978)の直前。
本作もそんな佳作目白押しの時期、ECM、ヨーロピアン・コンテンポラリー・ジャズの充実期のアルバム。
リーダーはアメリカ人ですので、諸々が混ざり合ったような無国籍な質感。
前作”Solstice” (Dec.1974)と同質のムードですが、メランコリックさはそのままに不思議さ妖しさが増幅。
Jan Garbarekの氷のように透明で冷たい質感、これでもかこれでもかとねじ込んでくるサックスの強烈さが印象に残ります。
Ralph Townerも彼と共演するといつもの瑞々しさが冷たさに変わるようにも聞こえます。
そんな彼らならではの冷たく緊張感のある音使いが前面に出て、Eberhard Weberの音がスペーシーで明るい色合いを加えるバランス、Jon Christensenのドラムがヒタヒタと迫ってくるビートも同様。
やはり絶妙なキャスティングでしょう。
同時期のOregon”Vanguard Sessions” (1970-1979)と比べると、ビート感は近いのかもしれませんが、管の音、ギターの音が全く違うように思います。
どちらもハイテンションですが、多少はマイルドなOregonに対して、冷たく厳しいSolstice。
ECMの妙なのか、Jan Garbarekのせいなのか・・・
楽曲は全てRalph Towner。
ちょっと怖い系のメロディラインと鬼気迫る長尺なインプロビゼーションの連続。
フリージャズな場面は少ないのですが、メロディラインが曖昧な時間が長い分、先の展開は予測不可能。
中盤から少し緊張感が和らいで優し気も演奏はありますが、Jan Garbarekのサックスの音が寛ぐことを許してくれません。
最後は何か言い残したことをあるような、謎を含んだ静かで不思議な締め・・・タイトルは”Song Of The Shadows”・・・・・・
といった感じ、なかなか気軽に聞ける感じではなく、怖い感じもあるのですが、緊張感とスリルの塊のような音。
これまた、ハイテンションなコンテンポラリージャズ、いかにも1970年代ECMなアルバム。
posted by H.A.