“Shades of Jade” (2004) Marc Johnson
Marc Johnson (double bass)
Joe Lovano (tenor saxophone) John Scofield (guitar) Eliane Elias (piano) Joey Baron (drums) Alain Mallet (organ)

Shades of Jade
Marc Johnson
Ecm Records
マーク ジョンソン



 Marc Johnson、ECMでの久々?のリーダー品。
 ProduceにManfred Eicherに加えて、奥方のブラジリアンEliane Eliasのクレジット。
 ピアノはもちろん、彼女の曲が半数以上。
 ブラジル風味こそありませんが、ECMとしては異色なアメリカンなジャズ。
 ジャケットは暗いですが、音は明るめ。
 オーソドックスな4ビートに端正な演奏。
 曲者Joe Lovano、John Scofieldも同様に端正な演奏。
 一番目立っているのはやはりEliane Eliasでしょう。
 他レーベルでのブラジル系諸作ではフワフワした感じ、と思っていましたが、このアルバムではキリッとしたジャズピアノ。
 もちろん激烈だったり、逆に沈み込んだりなんてことはありませんが、時折現れる強烈な疾走感、ドラマチックな展開などなど、只者ではない感は漂っています。
 このまま、ECMで制作を続けるかと思いきや、次の録音はかなり先。
 その間、Manfred Eicher、Marc Johnson、Eliane Eliasの三者が何を考え、何を相談して、どうなったのか、想像すると面白いなあ。
 コアなECMファンからは避けられそうな感は否定できませんが、Eliane Eliasファンの当方としては結構お気に入りのアルバムです。
 次作、“Swept Away” (2010)へと続きます。




posted by H.A.