“Nausicaa” (1993) Enrico Rava / Enrico Pieranunzi
Enrico Rava (Trumpet) Enrico Pieranunzi (Piano)

Enrico Rava - Enrico Pieranunzi / Nausicaa [輸入盤]
Enrico Pieranunzi
EGEA
エンリコ ピエラヌンツィ 
エンリコ ラバ

 Enrico Rava、Enrico Pieranunzi、イタリアンの大御所のDuo。
 全編に寂寥感の漂う静謐なジャズ。
 イタリア的な明るさは抑えられ、少し沈んだ、いかにもヨーロピアンなムード。
 クラシックの香りが強い美しいピアノ。
 音の輪郭が明確、硬質でシャープな印象。
 加速と減速の絶妙なバランスの音使い。
 スローテンポではタメが入り、テンポが上がるとどこまでも加速していくピアノ。
 この種のDuoでよくある舞い落ちる音使い、というよりも、敷き詰める音使い。
 端正さが際立つ音。
 端正ながら少し芯をずらしたよう不思議感のあるフレージング。
 トランペットはいつもの強い感情表現を抑え、クールに徹する演奏。
 ピアノの作る背景に合わせたて、端正な音使い。
 哀愁感漂うクールネス。
 楽曲は全て二人のオリジナル、哀愁感、寂寥感が漂うメロディ揃い。
 ハイテンション、少々妖しげで不思議なラインも使うEnrico Pieranunziの曲に対して、イタリア的な香りが漂う素直でメロディアスなEnrico Ravaの曲。
 この対比がアルバムのイメージの幅を広げているのでしょう。
 どこか遠いところを眺めているような、懐かしいような音。
 強い郷愁感、そしてとても優雅です。





posted by H.A.