“The Third Man” (2006) Enrico Rava / Stefano Bollani
Enrico Rava (Trumpet) Stefano Bollani (Piano)
Enrico Rava、Stefano Bollani のDuo。
ドラムが入った“Tati” (2004)は素晴らしい作品でしたが、こちらも同等かそれ以上。
舞い落ちるような美しいピアノを背景にしたハードボイルドなトランペット。
ドラムがいない分、ビートの自由度はこちらの方が上。
終始漂うようなビート感。
縦横無尽、変幻自在、不思議感の強いピアノに対して、むしろオーソドックな印象のトランペット。
トランペットからピアノへインプロビゼーションが渡され、自由に飛び回る音を再び定常に引き戻すトランペット、そんな流れ。
過激な印象もあるEnrico Ravaですが、このコンビの場合は概ねそんな役回り。
いい感じでバランスが維持される素晴らしいコンビネーション。
私が知る限り、Stefano Bollaniの一番カッコいい演奏はこのアルバムのようにも思います。
いつものオリジナル曲に加えて、Stefano Bollaniの選曲でしょうか、ブラジル曲が何曲か入っていますが、ブラジル曲独特の郷愁感とEnrico Ravaのハードボイルドな哀愁が交錯する素敵な音。
多くを占めるオリジナル曲もいつも通りにイタリア的な哀愁の漂うクールなメロディ揃い。
オーソドックスなコンボ編成のいいアルバムがたくさんありますので、これがEnrico Ravaの最高傑作、と書いてしまうには少々抵抗もありますが、静かなEnrico Ravaを聞きたい場合は迷わずこれ。
※別のアルバムから。
posted by H.A.
Enrico Rava (Trumpet) Stefano Bollani (Piano)
Enrico Rava、Stefano Bollani のDuo。
ドラムが入った“Tati” (2004)は素晴らしい作品でしたが、こちらも同等かそれ以上。
舞い落ちるような美しいピアノを背景にしたハードボイルドなトランペット。
ドラムがいない分、ビートの自由度はこちらの方が上。
終始漂うようなビート感。
縦横無尽、変幻自在、不思議感の強いピアノに対して、むしろオーソドックな印象のトランペット。
トランペットからピアノへインプロビゼーションが渡され、自由に飛び回る音を再び定常に引き戻すトランペット、そんな流れ。
過激な印象もあるEnrico Ravaですが、このコンビの場合は概ねそんな役回り。
いい感じでバランスが維持される素晴らしいコンビネーション。
私が知る限り、Stefano Bollaniの一番カッコいい演奏はこのアルバムのようにも思います。
いつものオリジナル曲に加えて、Stefano Bollaniの選曲でしょうか、ブラジル曲が何曲か入っていますが、ブラジル曲独特の郷愁感とEnrico Ravaのハードボイルドな哀愁が交錯する素敵な音。
多くを占めるオリジナル曲もいつも通りにイタリア的な哀愁の漂うクールなメロディ揃い。
オーソドックスなコンボ編成のいいアルバムがたくさんありますので、これがEnrico Ravaの最高傑作、と書いてしまうには少々抵抗もありますが、静かなEnrico Ravaを聞きたい場合は迷わずこれ。
※別のアルバムから。
posted by H.A.