“Very Early” (1986) Bobo Stenson
Bobo Stenson (piano)
Anders Jormin (bass) Rune Carlsson (drums)

Very Early
Bobo Trio Stenson
Imports
ボボ ステンソン


 スウェーデンのピアニストBobo Stensonのピアノトリオ。 スウェーデンのDragonから。
 この時期、サポートは多いのですが、リーダー作をあまり作っていないので貴重なアルバム。
 スタンダード曲が半分、ジャズ曲に加えて、オリジナルが数曲。
 デビュー作から近年まで、いつもカバーするOrnette Colemanも一曲。
 オーソドックスな構成ですが、やはりソロになると凄みのある演奏。
 美しい音、クラシックの香り、強烈な疾走感。
 1970年代、“Underwear” (1971) などECMでのすごい演奏そのままのピアノ。
 Keith Jarrett Standardsが一世を風靡していた時期。
 漂うような美しいイントロ、耽美的なムードなど、近い雰囲気はありますが、そちらよりも激しい印象。
 最後のOrnetteナンバーでは大爆発。
 今も共演が続く盟友Anders Jorminとのコンビはこの時期から。
 “War Orphans” (1997)以降のこのコンビ独特の浮遊感はまだありませんが、推進力が強烈なベース。
 ECM復帰作“Fish Out of Water” (1989) Charles Lloydまでにはまだ時間を要し、次のリーダー作“Reflections” (1993)はさらに先。
 Bobo Stensonのリーダー諸作の中では最もオーソドックスなジャズ度が高い作品。
 人気アルバムなのも納得です。




posted by H.A.