“What's It All About” (2011) Pat Metheny
Pat Metheny (Baritone, 42-String, 6-String, Nylon-String Guitar)

What's It All About
Pat Metheny
Nonesuch
パット メセニー


 Pat Metheny、 “One Quiet Night” (2001,3)に次ぐアコースティックギターでのソロ作品。
 前作がギター一本、半数以上がオリジナル曲だったことに対して、様々なギターを使い分け、ヒット曲、有名曲のカバーの本作。
 何曲かアップテンテンポの演奏もありますが、全体のイメージは同じ。
 淡々と進む静謐な時間。
 どちらがいいか?とか、あるいは、聞き慣れたPat Methenyの音楽とは違う、とかは、野暮な話。
 作っている本人はそんなことは意識せずに、その時にやりたいことをやっているだけなのでしょう。
 同じく静謐なアコースティックギターの作品でも、少しだけでもビートが効いた音、あるいはジャズ的なインプロビゼーションを期待するならば、”Beyond the Missouri Sky” (1996) Charlie Haden, Pat Methenyがいいだろうし、ギターの音色が揃っている方がよければ“One Quiet Night” (2001,3)の方がいいのでしょう。
 ポップスチューンもジャズスタンダードもベンチャーズもイパネマの娘も、淡々と進む静謐なギターの音の素材にすぎません。
 淀んだ空気をゆっくりと浄化するような美しい音の流れ。
 一種の環境音楽のようでもあるし、瞑想にいざなうような音でもあるし。
 これをサラリとやってしまうPat Methenyは、やはりすごい人だと思います。  




posted by H.A.