“Tokyo Day Trip” (Dec.2004)、“Day Trip” (Oct.2005) Pat Metheny
Pat Metheny (guitar, electric sitar, baritone, acoustic guitars)
Christian McBride (acoustic bass) Antonio Sanchez (drums, orchestra bells)

Day Trip
Pat Metheny
Nonesuch


Tokyo Day Trip - Live EP
Nonesuch
パット メセニー






 Pat Metheny Groupの集大成”The Way Up” (2003-4)の直後の作品。
 Pat Metheny、“Question and Answer” (1989)、“Trio 99 → 00” (Aug.1999)に続く、ジャズギタートリオ。
 今回はゴリゴリのジャズベースと、グループでも活動を共にする激しい系ヘビー級のドラマーとのトリオ。
 これまでのトリオ作品は少し異なる面持ち。 新しいバンドの可能性を模索していたのかもしれません。
 スタンダードやかつてのオリジナル曲はわずか、新曲中心。
 メロディもキャッチー。 さらにリズムが多様。
 モダンジャズっぽくもなく、Ornette Colemanっぽいジャズでもありません。
 文字通り、コンテンポラリーなジャズ。
 トリオですが、楽曲、アレンジに次のPat Metheny Groupを予感させる音。 
 ライブ録音が先のようで、ライブを通じて音を固めつつ、仕上げた流れなのでしょう。
 スタジオ録音“Day Trip”はクリーントーンのエレキギター中心のオーソドックスな色合い。
 ライブ録音“Tokyo Day Trip”ではさまざまなギターを使って、激しい系からアコースティックギターのバラードまで多様な内容。
 モダンジャズでもファンクでもなんでもこいのChristian McBrideはオーソドックスなようで現代的なジャズのスタイル。
 ベースソロも強烈で素晴らしい演奏。
 この人の推進力の強いベース、攻撃的で華のあるソロはシンプルなトリオ、また明るい色合いはPatの音楽にも絶対合うと思います。
 この人の「現代的なジャズ」ベースが本シリーズのイメージを決めているようにも思います。
 安定感と小粋な感じ、あるいはアップテンポでの強烈な疾走感もこの人のベースの影響が大きいのでしょう。 が、共演は本シリーズのみ。
 こちらもなんでもこいのAntonio Sanchezはいつも通りの激しいシンバルのヘビー級のドラミング。
 この人は2016年時点でもバンドのメンバーですので、よほど波長が合っているのでしょう。
 全体を眺めると、ベースが音楽の背景をしっかりと決め、ジャズギタートリオの作品の中でも、ギターソロを含めて、最もスッキリとまとまっているように聞こえます。
 このバンドも二作のみ、次はBrad Mehldauとのコラボレーションへと続きます。
 ここまで三組のトリオ、
  ジャズな“Question and Answer” (1989)、
  新しいビート感、ザックリ作った“Trio 99 → 00” (Aug.1999)、
  新しいビート感、作り込まれた本トリオ
、ってな印象。
 どれが良いかはお好み次第。




posted by H.A.