“Rejoicing” (1983) Pat Metheny
Pat Metheny (guitars)
Charlie Haden (bass) Billy Higgins (drums)

Rejoicing
Pat Metheny
Ecm Records
パット メセニー



 Pat Metheny、トリオでの作品。
 “Travels” (1982)、“First Circle” (1984)の間の録音。
 一段落ついて次の作戦を検討中、もしくは小休止といったところかもしれません。
 Ornette Coleman縁のメンバーと、憧れのOrnetteへのオマージュ、といったところでしょうか。
 アナログでのA面はまさにそんな内容。
 Horace Silver作のバラードから始まりますが、Ornette作品、ブルース中心。
 が、やはり普通のジャズギタリストとは違うムード。
 ソロが明後日の方向に進んでいくというか、予想通りにまとまってくれないというか・・・?
 以降のトリオ作品でも同じことを感じます。 
 妙なフレーズを使うわけでも、コードやリズムを外しているわけでもなさそうですが、なんででしょう?
 憧れのOrnetteに倣っているんでしょうかね?
 グループでの演奏よりもこちらの方が不思議系になっているように感じます。 
 グループでは完璧ともいえる起承転結なだけに、これまた不思議。
 B面に移るとオリジナル色。
 ブルース色、ジャズ色が無くなり、ギターシンセサイザーを駆使したドラマチックな楽曲、演奏。
 アバンギャルド、というよりもグチャグチャで超過激なフリー演奏も。
 そんな演奏にもキチンとついていき、激しく煽るベテランのベース、ドラムも凄いなあ。
 最後は謎めいた短い環境音楽的な曲。
 ”Waiting For An Answer”なんて気持ちがわかるような、わからないような意味深な締め。
 この頃から過激で深いこの人の音楽。 

 なお、“First Circle” (1984)は、この作品、“80/81” (May.1980)、“As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls” (Sep.1980)、さらにそれまでの作品の全ての要素を取り込んだ作品なように思います。
 時系列は前後しますが、“Offramp” (Oct.1981)も然り。




posted by H.A.