“Midnight Blue” (1963) Kenny Burrell
Kenny Burrell (guitar)
Stanley Turrentine (tenor saxophone) Major Holley (bass) Billy Gene English (drums) Ray Barretto (conga)

Midnight Blue
Kenny Burrell
Blue Note Records
ケニー バレル


 前掲”Kind of Blue” (1959) Miles Davis、“Crescent” (1964) John Coltrane Quartet に次ぐクールな「ジャズ」がなかったかあ?と考えて思いつく一枚。
 淡々としたムード、クールな質感は同じですが、やはり違うなあ・・・
 これは「モダンジャズ」だなあ・・・ 
 クールで淡々としていても、あくまで「普通に」ブルージーだからでしょうかね。
 ”Kind of Blue”、“Crescent”がそれだけ特別なのでしょうね・・・
 何か他にあったかなあ?


 Kenny Burrellのクールなモダンジャズ。
 ブルース中心のアルバムですが、この人のブルースは他の人とはちょっと違います。
 決して熱くならない淡々としたクールネス。
 コンガが入ろうが、テンポが上がろうが、Stanley Turrentineが情感込めたブルージーなサックスを吹こうが、Kenny Burrellはあくまでクールでハードボイルド。
 Stanley Turrentineの強い抑揚と表現力はとても素晴らしいのですが、全く動じず、淡々と音を重ねていくKenny Burrellに凄みを感じてしまいます。
 固めの音色のせいでしょうか? フレージングに何か勘所があるのでしょうか?
 冒頭からミディアムテンポ、スローテンポと続くブルース。
 次は寂寥感満点のギターソロ。決して泣くことができない男の悲哀、そんな音。
 そして決定的な名曲、名演のタイトル曲。
 とてもシンプルなメロディながら、AメロからBメロへ展開する瞬間は何度聞いてもゾクッときます。
 アドリブもこれしないようなフレージング。
 この曲をこれ以上かっこよくカバーすることはできるのだろうか・・・
 クールでハードボイルド。
 これがジャズだあ・・・と思っていた時期が何年もありました。
 今でもそうかもしれません。

 真夜中のジャズブルース。
 ひんやりとした空気感。
 男の哀愁が漂う音。
 クールです。




posted by H.A.