“Sense of Quiet” (May.2012) Quique Sinesi, Carlos Agguire
Quique Sinesi (guitar, piccolo guitar, 7strings guitar)
Carlos Agguire (piano, accordion, voice)



 タンゴ、フォルクローレのギタリストQuique Sinesi、同じくアルゼンチンのCarlos Agguireをゲストに迎えたライブアルバム、東京録音。
 この二人が、現代フォルクローレで最も注目を集めている人なのでしょう。 共演作も多数。

 時間は開いていますが、“Danza Sin Fin” (1998)のライブ版、といったところ。

 前半はギターのソロ演奏、後半からCarlos Agguireのピアノが加わります。
 前半は少しひんやりとした瑞々しいガットギターの響き。
 Egberto Gismontiを柔らかくし、優しくし、センチメンタルに繊細にしたような音使い。
 郷愁感が漂うメロディも合わせて、穏やかな空気感。
 周囲の空気が浄化されていくような爽やかさ。
 ピアノが入ると景色が変わります。
 “Danza Sin Fin” (1998)の世界、水の流れのように透明だった風景がカラフルに。
 典型的な現代フォルクローレの色合い、淡い水彩画のような景色。
 ソロゆえに自由だったビート感も落ち着き、穏やかな躍動感。
 自然で優しいグルーヴ、アップテンポでは強烈な疾走感。
 少しセンチメンタルだけども前向きなメロディ、音使い。
 Pat Metheny&Lyle Maysに似たムードなのかもしれませんが、そちらよりも穏やか。
 フォルクローレ特有のビート感もあって、とても優雅。
 この辺りが混じり気なしの彼らの音、現代フォルクローレの特徴なのでしょう。
 さらに最後のアップテンポ曲などはToninho HortaEgberto Gismontiを足し合わせたようなカッコよさ。
 前向きで明るくて、それでいて哀愁があって、上品なエネルギーがあって・・・
 たった二人の演奏ながら、とても豊かな時間。




posted by H.A.