”StAR” (Jan.1991) Jan Garbarek
Jan Garbarek (soprano, tenor saxophone)
Miroslav Vitous (bass) Peter Erskine (drums)

Star
Jan Garbarek
Ecm Import
ヤン ガルバレク 
ミロスラフ ビトウス 


 Jan Garbarek、Miroslav Vitousとの共演作。
 ここにはあの厳しく激しいJan Garbarekはいません。
 優しい表情に変わった彼。
 本作では少人数、少ない音の中、漂うようなサックスの響き。
 もちろん音色自体は冷たく張り詰めた彼の音ですが、激烈で深刻、怖いような音使いはもうありません。
 本作は楽曲提供者からみて、あくまで3者の共同リーダー、あるいはMiroslav Vitous中心の作品なのでしょう。
 Jan Garbarekは一曲のみの提供、優しい表情のメロディ。Peter Erskineの曲も同様。
 Miroslav Vitous提供のもろジャズ曲や、少し深刻なメロディもあります。
 が、三者とも静かで優しい演奏。
 静かに舞い散るシンバルの音を背景にした、優しいサックスと空間に響くベースの音。
 Jan Garbarekが奏でる、静かで美しく優しい、癒しの音楽。
 隠れた名アルバム、このバンドではこれ一作だけのが残念。
 キツいJan Garbarekが苦手な人も、普通のジャズが好きな人もいけるはず。たぶん・・・




posted by H.A.