“It's OK To Listen To The Gray Voice” (Dec.1984) Jan Garbarek
Jan Garbarek (tenor saxophone, soprano saxophone)
David Torn (guitar, guitar synthesizer, DX7) Eberhard Weber (bass) Michael Di Pasqua (drums, percussion)

It's Ok to Listen to the Gray Voice
Jan Garbarek
Ecm Import
ヤン ガルバレク 


 本作は、静かで穏やか、さらに近未来的なJan Garbarek。
 前作”Wayfarer” (1983)からギターが変わっただけですが、音は大きく変化しています。
 デジタル音が印象的、近未来の環境音楽的な色合いも強い静かな音。
 ここでのJan Garbarekは激烈な彼ではなく、少し優しいサイド。
 普通のジャズファンからすれば、出だしの静かながらデジタルっぽい音にびびってしまうでしょう。
 美しいピアノもないし、スウィングのsも感じられないリズム、また、Bill Frisellにさらに輪をかけたようなDavid Tornのアーティスティックな超現代的、プログレッシブロック的ギターは苦手でしょう。私もそうでした。
 が、慣れてしまえばこれが気持ちいいし、カッコいい。
 ここでのDavid Tornのギター、ディストーションもチョーキングも使いまくりですが、うるさくはないし、わかりにくくもありません。
 聞けば聞くほど繊細な音作りに驚きすら感じます。
 さらに、メランコリックなメロディ、ドラマチックな構成。 
 もちろん仕切っているのはJan Garbarekだろうし、土台を作っているのはEberhard Weber。
 Eberhard Weberの音が作るスペーシーな空間にギターとサックスの繊細な音が映える音作り。
 全体を眺めると、いかにも現代ヨーロッパ、北欧の静かで抑制されたジャズ、。
 これは素晴らしいアルバム。
 怖がらないで聞いてみましょう。





posted by H.A.