”Witchi-Tai-To” (Nov.1973) Jan Garbarek, Bobo Stenson Quartet
Jan Garbarek (tenor saxophone, soprano saxophone) Bobo Stenson (piano)
Palle Danielsson (bass) Jon Christensen (drums)

Witchi-Tai-To
Jan Garbarek
Ecm Records
ヤン ガルバレク 
ボボ ステンソン

 ノルウェーのサックス奏者Jan Garbarek。
 正直、苦手な人。
 ちょっとテンションが高すぎて・・・、メロディライン、フレージングも怖い感じだし・・・ 
 が、ECMを聞いていると避けては通れない人。気が付けばほぼコンプリート。
 すごい人であることは間違いありません。
 1980年代後半から少し丸くもなっています。
 きついなあ・・・、とか思いながらも聞いていると慣れてきたかな?
 ・・・そうでもないか・・・


 Jan Garbarek、スウェーデンのピアニストBobo Stensonとの双頭カルテット。
 ドラマチックな名アルバム。
 さて、メンバーを見て気づくことがある人はそこそこのマニア。
 ピアノが変わるとあのKeith Jarrettヨーロピアンカルテットになります。
 “Belonging” (April, 1974) Keith Jarrettの数カ月前の録音。
 タイトル曲などはKeith Jarrttアメリカンカルテット”Treasure Island” (Feb.1974)あたり、あるいはヨーロピアンカルテットのムードも濃厚。
 ってもこっちの方が録音は早いのよね・・・
 さて、本アルバム、いきなり聞き慣れないメロディラインと、超高テンションのソプラノサックス。
 これに惹かれる人もいれば、引いてしまう人もいるのでしょう。
 さらにはこれまた聞き慣れないキューバ曲、テナーになっても全く寛げない高テンションなサックス・・・
 違和感の連続。
 が、アナログB面に移ると前向きなメロディ、現代ジャズなムードのタイトル曲。
 美しい音で突っ走るピアノ、ソプラノサックスは相変わらずの高テンションですが、この前向きな曲ならばそれも悪くない。
 さらに続くは美しくも沈痛でドラマチック、20分を超えるDon Cherryの曲。
 こちらはKeithというより、John Coltraneを感じるのだけども、妙な仕掛けはなし。
 シンプルにエキサイティングなインプロビゼーション。
 長尺でも退屈なしのカッコよさ。
 ってな感じで、B面で慣れてしまえば、前半の違和感もかえって心地よさに。
 そうなればすっかりBobo Stenson はもちろん、Jan Garbarekのファンになれるかも。
 さらに1970年代の録音なのにこの美しい音。
 氷のように透明なサックスとピアノ。完璧なバランス。 ベースも当時流行りのエレキっぽい音は微塵もなし。
 さすがECM。
 なんだかんだとありますが、とても素晴らしいアルバムだと思います。




posted by H.A.