“Khmer” (1996-1997) Nils Petter Molvær 
Nils Petter Molvær (Trumpet, Bass, Guitars, Percussion, Sampling)
Eivind Aarset (E-Bow, Guitar, Talk Box) Rune Arnesen (Drums) Roger Ludvigsen (Guitars, Percussion) Morten Molster (Guitar)

Khmer
Nils Petter Molvaer
Ecm Records
ニルス ペッター モルヴェル


 ノルウェーのトランペッター、ECM作品。
 前掲の“So I Write” (1990)、“Exile” (1993) Sidsel Endresen、あるいは“Night Caller” (1992) Rita Marcotulli、“Libera Me” (2004) Lars Danielssonでは繊細な音使いのサポート。
 が、自作ではダークなムード、電子音も前面に出た強烈なビートのファンク、未来系ジャズ。
 おそらくジャズファンが苦手とするスウィングしないヘビーなビート感。
 が、強烈なノリであるのは確かだし、慣れてくるとこれが結構心地よかったりします。
 トランペットはマイルス的なミュートから始まり、エフェクター使ったり、妖しいフレーズ連発したり。
 さらには歪んだロックなギター。
 これまたジャズファンは苦手でしょう。
 それでもこちらも慣れてしまえばカッコいい。
 エレクトリック・マイルスの今日的進化系と言えなくもない。
 激しいビートと、音数少なめ、空間を漂うような繊細なトランペットの対比。
 とてもクリエイティブな表現。
 全体を覆うダークなムード、ただ事ならない緊迫感、非日常的なムード。
 クールで強烈なモノクローム、そんな音。
 ジャズにもブラジルにも飽きたとき、ガツンとくるやつが聞きたいときにはいい一枚。
 淀んだ意識が覚醒、目が覚めます。たぶん。




posted by H.A.