“So I Write” (1990) Sidsel Endresen 
Sidsel Endresen (Vocals)
Nils Petter Molvær (Flugelhorn, Percussion, Trumpet) Django Bates (Piano) Jon Christensen (Percussion)

So I Write
Sidsel Endresen
Ecm Import
シッツェル アンドレセン
ジャンゴ ベイツ

 ノルウェーのボーカリストのECM作品。
 “Solid Ether” (1999) Nils Petter Molværなどで妖しい歌を歌っていた人。
 変則トリオを従えて、静謐で穏やかもの悲しく妖しげな、いかにもECMな音。
 ハスキーな声は一歩間違うと鬼気迫る怖さになりそうですが、そのかなり手前、淡々としたボイス。
 何かしら懐かしさと寂寥感を感じる声。 
 アルバム全体のイメージを支配するのはDjango Batesのピアノ。
 少々フリー混じり、ベースレスゆえの浮遊感のある音空間をキラキラと舞い散るような乾いた音の美しいピアノ。
 “Confirmation” (2012) Django Batesのような激しさではなく、”Eréndira” (1985) “Cantilena” (1989)First Houseをさらに静謐にしたイメージ。
 同じくBritishの名手John Taylorの“Celestial Circle” (2010) Marilyn Mazurでの名演を想わせるような美しく妖しい音使い。
 美しさと激しさ、タメと加速感のバランスが素晴らしいピアノ。
 この人、こっちの線の方がいいと思うんだけど・・・
 Nils Petter Molværも寂寥感の塊のような音で、登場場面はとてもドラマチック。 
 楽曲はJon Balke、Django Batesなどの作品、全編不思議系のメロディながら、沈痛には至らないクールなムード。 
 メンバーの名前は怖いですが、内容は決して怖くありません。
 名作です。




posted by H.A.