“Orillania” (2012) Carlos Aguirre
Carlos Aguirre (piano, guitar, voice, keyboard, etc.)
Hugo Fattoruso (voice, keyboard) Leandro Drago, Sabastian Macchi, Mono Fontana, José Olmos (keyboard, piano) Quique Sinesi, Yamil Issac, Alfonso Bekes, Luis Salinas (guitar) Luis Medina (guitar, piccolo guitar) Alfonso Bekes (Mandolin) Fernando Silva (bass) José Lui Viggiano (drums) Gonzalo Giaz, José Piccioni, Quique Oesch (percussion) Antonio Arnedo (sax) Luis Barbiero (flute) Gladstan Galliza, Jorge Fandermole, Juan Quintero, Monica Salmaso, Francesca Ancarola (voice) and others

Orillania
Carlos Aguirre
Rip Curl Recordings
2012-02-19
カルロス アギーレ

 現代フォルクローレのCarlos Aguirre。
 リーダー作としてはこれが2016年時点の最新アルバム(?)。
 基本線は“Carlos Aguirre Grupo (Crema)” (2000)、“Carlos Aguirre Grupo (Roje)” (2004)と同じ世界、とても優雅で哀愁溢れる作品ですが、ちょっと趣の異なる作品。
 曲ごとにメンバーを変えて、さまざまな質感のアレンジ。
 電気楽器の使用、凝ったアンサンブル、多くの曲に入るコーラスワークなど、作り込み、磨き上げ、洗練された音。
 ここまでのセンチメンタルなアコースティックな曲に加えて、全体的に明るくポップな印象で素直にビートが効いた演奏が増えた感じでしょうか。 
 意外にも歪んだエレキギター、シンセサイザーを前面に出した懐かしのラテンフュージョンな演奏、懐かしいAORを想い起こす演奏も数曲。
 そんなサウンドを背景にしたCarlos Aguirre流の必殺コーラスが、あのMergio Mendesを想い起してしまう場面もちらほら。 
 フレットレスのエレキベースの柔らかい音がいい感じで効いていて、それに重なるメローなエレキギター・・・ 
 ここまで来るとフォルクローレと呼んでしまうのことに違和感のあるゴージャスさ。
 楽曲はもちろん全てオリジナル、哀愁が漂う素敵なメロディばかり。
 質感は変われど、さまざまなテイストの演奏があれど、全体を包み込む優しさ、優雅さ、郷愁感は同じ。
 これまた傑作でしょう。




posted by H.A.