”Mirror” (2009) Charles Lloyd
Charles Lloyd (tenor saxophone, alto saxophone, voice)
Jason Moran (piano) Reuben Rogers (bass) Eric Harland (drums)

Mirror
Universal Music LLC
チャールス ロイド


 Charles Lloyd、Eric Harland、Jason Moranとのコラボレーション。
 元気な“Rabo de Nube” (2007)に比べるとバラードの印象が強いアルバム。
 が、やはり“Fish Out of Water” (1989)などとは全く異なる質感。
 しっとりと、連綿と・・・ではなく、ビートが効いた演奏を交えながら、変化に富んだ内容。
 オリジナル曲、ジャズスタンダード曲、トラディショナル曲がほぼ等分。
 オリジナル曲はかつてのイメージ、Charles Lloydは変わらないのですが、リズム隊は軽快にグングン前に進む演奏。暴れたりはありませんが・・・
 それを躍動感があるととらえるか、せわしなくて落ち着かないととらえるか。
 あるいは、新しい感覚でスリリングととらえるか、 寛げないととらえるか・・・
 新しいかどうかはさておき、静謐な凄みが無くなった分、ちょっと聞きではスウィンギーさも含めてオーソドックスなジャズっぽくて取っつきやすい音楽になっているのでしょう。
 終盤に少し変わった感覚のルバートでのバラードが何曲かあり、それがカッコいいのですが、こちらは隠し味にしときましょう、ってな感じ。
 オーソドックな印象ながら、かつての人とは少し違うビート感、ドラム、ピアノの現代的な感覚、変わらないCharles Lloydのバランスが面白い佳作。




posted by H.A.