“Canto” (1996) Charles Lloyd
Charles Lloyd (tenor saxophone, Tibetan oboe)
Bobo Stenson (piano) Anders Jormin (double bass) Billy Hart (drums)

Canto
Charles Lloyd
Ecm Import
チャールス ロイド


 Charles Lloyd、バンドを固定しての三作目、最終作。
 これまた全てオリジナル曲。
 冒頭は長尺なベースソロ、さらに何やら妖しげなアラビア的な音階でスタート。
 長尺でエキサイティングな演奏、少々のアバンギャルド風味。
 今回はこの線か、と思いきや、続くはいつものコルトレーン”Ballad”(1962)的バラード。
 インプロビゼーション含めて、まだまだメロディの源泉は尽きません。
 さらには前作でも使っていたチベットのオーボエ?を使ったエスニックなムード、コルトレーン的なモダールな演奏などなど。
 締めは短くも絶品なコルトレーン的なルバートでのバラード。
 全体を眺めるとここまでのバラード路線を踏襲しつつ、新しい路線を模索しているといったイメージでしょうか。
 Bobo Stensonとのコラボレーションはこのアルバムが最後。
 以降、John Abercrombieとの“Voice in the Night” (May.1998)、さらにはBrad Mehldau、Geri Allen、Jason Moranとの共演へとつながっていきます。
 まずは“Fish Out of Water”(1989)以降のECMのCharles Lloyd、第一部完、といったところなのでしょう。




posted by H.A.