“Wait Till You See Her” (2008) John Abercrombie
John Abercrombie (Guitar)
Mark Feldman (Violin) Thomas Morgan (Double Bass) Joey Baron (Drums)

Wait Till You See Her (Ocrd)
John Abercrombie
Ecm Records
ジョン アバクロンビー 
マーク フェルドマン 


 John Abercrombie / Mark Feldman Quartet最終作。
 前作“The Third Quartet” (2006)までから少しテンションが落ち、静謐で穏やかな印象のカルテット。
 Mark Feldmanの色合いが薄くなっているようにも感じます。
 そうではなくて音楽が穏やかになっただけなのかもしれません。
 John Abercrombieも終始抑制された演奏、強烈な弾き方はしていません。
 違和感、非日常感が小さい自然な音。
 スタンダード一曲にいつもの抽象度の高い印象のオリジナル曲を題材に、静かに流れていく弦の音。
 落ち着いた演奏が多い分、このバンドでは一番取っつきやすいアルバムかもしれません。
 この人たちらしくないのかもしれませんが、大人な雰囲気。
 穏やかなエピローグ。

 “Class Trip” (2003)から5年、“Open Land” (1998)から10年。
 このコラボレーションが何をやりたかったのか、何を残したのか・・・
 さまざまな要素はあるにせよ、稀代のバイオリン奏者Mark Feldmanがジャズをやるとどうなるのか、それをジャズの王道から離れたことができる、高テンションかつ幽玄な音を作れるJohn Abercrombieを土台にやってみる。
 絶好調の1990年代前半に比べて2000年前後からテンションが落ち気味だったJohn Abercrombieにも刺激になるだろう・・・
 ってな感じと勝手に推察しました。
 ECM総帥Manfred Eicherではなく、Abercrombieが考えたことなのかもしれません。
 さて真相は?
 また、その結果はいかに?・・・。




posted by H.A.