“While We're Young” (Jun.1992) John Abercrombie
John Abercrombie (Guitar)
Dan Wall (Organ) Adam Nussbaum (Drums)

While We're Young
John Abercrombie
Ecm Import
ジョン アバクロンビー


 1990年代以降のJohn Abercrombie。
 ハイテンションな1990年代から、2000年代、私にとって長らく謎の存在だったJohn AbercrombieとMark Feldmanの共演諸作。
 それに至る流れ、背景が見えるかどうか。
 まずはそれに先立つ、あるいは共演作の端緒であったオルガントリオの始まりから。


 John Abercrombie、“John Abercrombie / Marc Johnson / Peter Erskine”(1988)、さらにはソロ作品“Animato”(1989)に次ぐ新しいバンドはオルガントリオ。
 いかにもECMなひんやりとした、他では聞けない質感のオルガントリオ。
 オルガンだけに空間が埋まるような音なのだけども、その密度は低い、あるいは厚みは薄い。
 あまり強くは叩かないドラムも含めて静かに薄く空間を包み込む音。
 その凄み。
 その空間をギターが浮遊するように、時には空気を切り裂くように、かき回すように自在に動く。
 中心とする楽器をこのあたりで変えたのでしょうか?
 丸いジャズ的な音ではなく、鋭い尖った音が中心。ディストーションも強め。
 その音で1970年代後半諸作と同様の暴れっぷり。
 ドラマチックな楽曲。
 この上もなく激しいギターなのに、何故かひんやりとした空気感。
 ひたひたと何かが迫ってくるような緊張感。
 冷たくて静かなムードながら、ただ事ではない雰囲気。
 これはすごいアルバム。




posted by H.A.