“Introducing...” (1996) Rubén González
Rubén González (Piano)
Orlando "Cachaíto" López (Bass) Carlos González (Congas) Roberto García (Congas, Guiro, Cowbell) Richard Egües (Flute) Carlos Puisseaux (Guiro) Alberto "Virgilio" Valdés (Maracas) Amadito Valdés (Timbales) Mañuel 'Guajiro' Mirabal (Trumpet) Antonio "Maceo" Rodríguez, Juan de Marcos González, Mañuel 'Puntillita' Licea (Vocals)

Introducing Ruben Gonzalez
Ruben Gonzalez
Nonesuch
ルーベン ゴンザレス


 一世を風靡した“Buena Vista Social Club”(1996)のピアニスト。
 これが最初のリーダーアルバムのようですね。
 とても優雅な音楽。
 ラテンジャズなので、それらしい陽気な酒場の雰囲気なのですが、なぜか優雅。
 朴訥なようでフワフワと自由自在にあっちに行ったりこっちに行ったりするピアノの節回しのせいなのでしょうかね?
 それともキューバ定番のいいタイミングで入る哀愁フレーズのコーラスかな?
 忘れていた何かを想い出すような、とても1990年代の録音とは思えないような懐かしさ。
 自由自在に動くピアノと、背景を作るパーカッション群のアンアンブルのカッコよさ。
 ナチュラルなカリビアングルーヴ、厚すぎず薄すぎない、むしろスッキリとした音空間。
 さらに要所で加わる1940年代のようなトランペット、フルート、コーラスの粋なこと。
 陽気なようでそこはかとなく流れる哀愁感、郷愁感はカリブ~南米音楽共通。
 決してうるさくはならない、クールなムード。その凄み。
 小ざっぱりした普通のジャズピアノには食傷気味ですが、これならいける。
 クールで優雅なキューバン・ジャズ。




posted by H.A.