“Mi Gran Pasion” (1987) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (Keyboards, Piano)
Reynaldo Melián Álvarez (Trumpet) Felipe Cabrera (Bass) Rafael Carrasco (Flute, Tenor Sax) Lazaro Cruz (Flugelhorn, Trumpet) Horacio "El Negro" Hernández (Drums) and others

Mi Gran Pasion [LP]
Gonzalo Rubalcaba
Messidor
ゴンザロ ルバルカバ


 キューバのピアニストGonzalo Rubalcaba、初期の作品。
 こちらもまだアメリカでのデビュー前?の作品なのでしょう。
 近い時期の録音“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcabaは強烈な極彩色のフュージョンでしたが、こちらはアコースティックピアノ、少しクラシカル、ノスタルジックな感じもするキューバン・ミュージック。
 カテゴリはわかりませんが、キューバの伝統的なスタイルをベースにしているのでしょう。
 とても優雅です。
 エレキベースが効いているので現代的な感じはあるのですが、ホーンを中心にアレンジ、あるいは楽曲のメロディが穏やかなのでノスタルジックなムードを醸し出しているのでしょう。
 もちろんピアノは要所ではカッ飛んだ演奏。
 そこかしこにGonzalo Rubalcabaっぽいフレージングがあふれ、これまたハイテンション、超絶技巧ですが、あくまで明るくて楽し気なムード。
 最後は静かで美しいピアノ~ソロ。
 現在に至るまでのGonzalo Rubalcabaのカッコよさがこの時点でギュッと詰め込まれているように思います。
 しかもすごい完成度。
 あまり難しいことしないで、この路線を、現代的にスタイリッシュに拡大、発展させて欲しかったと思うのは少数派でしょうかねえ・・・
 ん?そうすると近年のような音になるのかな・・・?




posted by H.A.