”Responsorium” (Nov.2001) Dino Saluzzi
Dino Saluzzi (bandoneon)
José Maria Saluzzi (acoustic guitar) Palle Danielsson (double bass)

Responsorium
Dino Saluzzi
Ecm Records
ディノ サルーシ


 Dino Saluzzi、ギター、ベースとのトリオ作品、“Cité de la Musique”(1996)の続編。
 ベーシストが変わりましたが世界観は同じ。 もちろんジャズではありません。
 基本はタンゴなのでしょうが、フォルクローレの色合いの方を強く感じてしまうような優しい音楽。
 静かで穏やかなDino Saluzzi World。
 前作“Cité de la Musique”のベース、Mark Johnsonはいつも通りに手数多め、強い推進力のジャズベースでしたが、本作のPalle DanielssonはDino Saluzziの「揺らぎ」に合わせにいっているようにも感じます。
 結果的に本作の方が、浮遊感が強いかも。
 それにしてもギターとバンドネオンのコンビネーションの素晴らしいこと。
 同じ波長のような「揺らぎ」。 
 それに耳が行くと、やはりジャズベーシストPalle Danielssonが苦労しているような気がするようなしないような・・・?
 もちろん三者が素晴らしい演奏、素晴らしい音。
 曲はいつも通りの郷愁感あふれる全曲オリジナル。
 コンテンポラリージャズ風味が強い“Cité de la Musique”、あくまで揺れるDino Saluzzi Worldの色が濃い本作、といった対比でしょうか。
 どちらも素晴らしい作品ですが、私の好みはこちらです。
 本日は。




posted by H.A.