”Rios” (1995) Dino Salussi, Anthony Cox, David Friedman
David Friedman (Marimba, Vibraphone, Percussion) Dino Saluzzi (Bandoneon, Voice, Percussion) Anthony Cox (Acoustic, Electric Bass)

Rios
David Friedman
Intuition
ディノ サルーシ 
デビッド フリードマン 
アンソニー コックス 


 すごい取り合わせのトリオ。
 ジャケットもフリーか、プログレか、ってな感じでちょっと怖そうなアルバム。
 が、これが穏やかなコンテポラリージャズ。
 楽曲をほぼ等分に持ち寄っていますので、誰かがリーダーといった感じではないのでしょう。'My one and only love'なんてのも入っています。
 三者ともスタイリストですが、ぶつかることなくいい感じで絡み合った演奏。
 Dino Saluzzi一人になると独特の浮遊感、例の「揺らぎ」が出ますが、合奏になるとビシッと合わせてきます。たとえファンクなベースラインでもカッコいいインプロビゼーション。
 推進力が強くよく動くベースと、強いドライブ感のマリンバ。
 そして揺らぎたい気持ちを押さえつつも?バンドに溶け込むバンドネオン。
 全体的に穏やかな分、地味な印象もありますが、いいアルバムです。
 なおこの作品の続編“Other Worlds”(1997)がありますが、バンドネオンはDino Saluzziではありません。Al Di Meoraのバンドと似た顛末。
 Dino Saluzzi、ファミリーを除いて同じ人と沢山の録音はしないようです。チェロのAnja Lechnerだけが例外ですかね。

※音源がないので別の名手との'My one and only love'。これは合いそうな組み合わせだけども、共演は“From The Green Hill” (1998) Tomasz Stankoだけなのかな?


posted by H.A.