”Navidad de Los Andes” (2011) Dino Saluzzi
Dino Saluzzi (bandoneon)
Anja Lechner (cello) Felix Saluzzi (clarinet, tenor sax)

Navidad De Los Andes
Saluzzi
Ecm Records
2011-09-20
ディノ サルーシ
アニア レヒナー



 

 Dino Saluzzi、チェリストAnja Lechnerとのコラボレーション。
 本作はSaluzziファミリーの管楽器も加えたトリオ。
 ”Ojos Negros” (2006)は端正で静謐なクラシック~タンゴのイメージでしたが、本作はそのイメージを踏襲しつつも、民族音楽~フォルクローレ的な香り、あるいは幻想的なムードも強い作品。
 独特のうねりを作るバンドネオンとチェロ。
 そしてそれに溶け込みつつ彩りを付けるクラリネット、サックス。
 クラリネットはクラシック的でスタイリッシュですが、テナーは少しノスタルジックなムード。
 Dino Saluzzi、Anja Lechnerはいつも通りですが、管楽器の音の出し方で音のイメージが変わってくる感じ。
 民族音楽風、クラシック風、ポピュラー風・・・・・・。
 楽曲はいつもの穏やかで郷愁感の強いメロディに加えて、幻想的、あるいは敬虔なムード。
 編曲、あるいはインタープレーがかなり複雑になってきた印象も。
 それにしても、ゆっくりとうねる音の間々の無音の瞬間の美しいこと。
 そして次の瞬間にふわりと立ち上がってくるチェロ、あるいはバンドネオンの音の心地いいこと。
 この二人でしか作ることができない音空間。
 これまた非日常空間にいざなってくれる、素晴らしい音楽。




posted by H.A.