“Kultrum” (1982) Dino Saluzzi
Dino Saluzzi (bandoneón, voice, percussion, flutes)

Kultrum: Touchstones Series (Dig)
Dino Saluzzi
Ecm Records
ディノ サルーシ


 アルゼンチンのバンドネオン奏者Dino Saluzzi、ECMでの録音を中心に。
 ジャズとは距離のあるアルバムが多いのですが、どれも例外なく素敵な作品。
 ジャズファンにはジャズの人とのコンボ、以下がいいのでしょうかね。
 でも、もしソロや、チェロ、ストリングスとの共演などが気に入れば、ジャズとは別の素晴らしい世界が・・・
  (1985) ”Once Upon a Time - Far Away in the South” 
  (1986) “Volver” Enrico Rava 
  (1991) ”Mojotoro” 
  (1995) ”Rios” Dino Salussi, Anthony Cox, David Friedman 
  (1996) “Cité de la Musique” 
  (2001) ”Responsorium” 
  (2001) ”If” Myriam Alter
  (2005) “Juan Condori” 
  (1990-1996) “Di Meola Plays Piazzolla” Al di Meola


 ECMでの第一作、ソロ作品。
 冒頭から妖しげな笛のような音とボイスで始まるプリミティブな音。
 当然、南米なのでしょうが、どこなのかわからない民族音楽。
 が、ここでひるむと以降の豊かな世界にふれることはできません。(普通はひるみますが・・・)
 以降はバンドネオンの独奏が中心。
 前後左右、縦横無尽に伸び縮みするDino Saluzziの「揺らぎ」の世界。
 リズムもメロディもフワフワと浮遊する唯一無二の音空間。
 全編に流れる郷愁感。
 こんな感じの音がフォルクローレ~タンゴの原点なのでしょうかね?
 ジャズはもとより、タンゴからも遠い世界、聞き慣れない違和感があることは否定しません。
 が、流れていると、ここが都会であることを完全に忘れさせてくれる素敵な音楽。 




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