"The Way Up" (2003,2004) Pat Metheny Group
Pat Metheny (Acoustic guitar, Electric Guitar, Synth guitar)
Lyle Mays (Piano, Keyboards) Steve Rodby (Bass, Cello) Antonio Sanchez (Drums)
Cuong Vu (Trumpet, Voice) Gregoire Maret (Harmonica, Percussion) 
Richard Bona (Percussion, Voice) Dave Samuels (Percussion) 
 
THE WAY UP
Pat Metheny Group
Nonesuch

パット メセニー

 Pat Metheny Group、”Secret Story” (1991,1992)~”We Live Here”(1995)~”Quartet”(1996)以降、あるいは全キャリアの集大成ともいえそうな、超大作。
 ”Secret Story” (1991,1992)、 ”Imaginary Day”(1997) のドラマ性、プログレッシブロック的質感をベースとしつつ、”Speaking of Now”(2002) のしなやかさ、幻想的な南米路線、アコースティックギターでのフォーク路線、4ビートのハードジャズ、さらには変拍子~今日的なビートなどなど・・・全部詰め込んだ全一曲。
 乱暴にまとめると・・・
 ビート感は強め、リズムは複雑で今日的、
 楽曲、アンサンブルは複雑でドラマチック、ぶ厚い音、
 次から次へと目まぐるしく変わる景色、カラフルな音作り、
 メカニカルで複雑な展開、アンサンブル、計算し尽くされた構成と強烈な高揚感、
 かつての淡い色合いが極彩色に、水彩画が油絵に・・・、
 そんな感じ。
 これでもかこれでもかと突っ込んでくる凄まじい演奏が最初から最後まで続きます。
 これをやりたくて何年も試行錯誤してきたのでしょう・・・そう思わせるような凄み。
 さすがに全一曲の組曲、4種のブロックごとでも長尺ですので、気楽に聞ける感じではないのですが、要所にカッコいいメロディ、強烈な展開がたくさん組み込まれています。
   パート1の超弩級にドラマチックな展開に、パート2にかけての強烈な4ビートでの凄まじいインプロビゼーション、パート3にブラジル路線のイメージなどなど・・・
 1990年代からの集大成であるとともに、音のイメージは変われど1970年代からの集大成でもあるのでしょう。
 超弩級にハイテンションな超大作、でも暗かったり深刻だったりはしないし、Pat Metheny Groupらしい素晴らしいアルバム。
 好みはさておき、これが最高傑作、に異論なし。
 それにしてもごっつい音楽・・・・・・
 スピーカーに対峙して正座して聞かないとね・・・そう思わせる最高のアート。

 なお、この作品の後、Pat Methenyと盟友Lyle Maysの共演は途絶えている・・・のかな・・・? 




posted by H.A.