“Quartet” (1996) Pat Metheny Group
Pat Metheny (guitars)
Lyle Mays (keybords) Steve Rodby (bass) Paul Wertico (drums, percussion)

Quartet?
PAT METHENY GROUP
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パット メセニー

 前作“We Live Here” (1995)で変わった感じのPat Metheny Group、同じコアメンバーでの作品。
 前作路線かと思いきや、予想外にもジャズっぽかった。
 何故かここまでとは違った感じ。
 パーカッションが抜けているけども、ドラムもベースもメンバーは変わっていないし、何曲かのフリージャズ的な取っ付きにくい曲のせいではないような・・・ 
 重めのビート感と強いシンバルが目立つ音作り。
 Paul Werticoってこんな感じのドラマーではなかったと思っていたけど・・・?
 ジャズ度が高くなっているようには思うのだけども、ヘビーになったビート感。
 次の展開を目指して、リズム、間の取り方を別の方向に持っていこうとしていたんでしょうかね?
 楽曲も沈痛な深刻系が中心。
 結果的にはかつての柔らかさ、しなやかさ、軽やかさが薄れてきたか・・・
 Pat Metheny Group諸作の中で沈痛度No.1でしょう。
 ・・・などなど、思うところはありますが、ギターもピアノも相変わらずすごい演奏。
 超高レベルな、ちょっと変わったハイテンションジャズギターカルテット。
 ハードでシリアス。
 ちょっと暗いけど。
 これまで概ね2~3作づつで音を変えてきているように思いますが、今回は早めの転機。
 2016年の今から思えば、単に沈痛でジャズっぽいアルバムではなく、古くは”As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls” (Sep.1980)、あるいは”Secret Story”(1992)でまとまって表出したドラマチックな展開のひとつにも思えます。
 ”We Live Here” (1995)でビート感を変え、本作含めて試行錯誤しながら、超弩級にドラマチックでシリアスなアート”The Way Up” (2005) に至るためのステップその3、といったとらえかたも出来るのでしょうか。
 とにもかくにも、ここから先に続くシリアス系Pat Metheny Groupの入口的な一作。




posted by H.A.