“Offramp” (1981) Pat Metheny Group
Pat Metheny (guitar, guitar synthesizer)
Lyle Mays (keyboards) Steve Rodby (basses) Dan Gottlieb (drums)
Nana Vasconcelos (percussion,berimbau,voice)

パット メセニー

 わかりやすかった前2作“Pat Metheny Group” (1978)、“American Garage” (1979)から、アバンギャルドな演奏含めて、少し変わったいろんな色合いの演奏。
 ベーシストが交代し、ウッドベースの使用も含めて、ビート、全体のサウンドがしっとりとしたイメージに。
 さらにブラジリアンNana Vasconcelosが”As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls”(Sep.1980)に引き続き参画。
 妖し気で幻想的なブラジル風味も本作から。
 ”Toninho Horta” (1980)での Toninho Hortaとの共演が少し前、Nana VasconcelosのECM参加が“Dança Das Cabeças” (1976) Egberto Gismontiから?のようなので、この共演の筋道を誰が立てたのか興味深いところ。
 アバンギャルドだったり、フォークロック調だったり、ポップ風だったり、ギター・シンセサイザーを大々的に導入してみたり。
 アバンギャルド曲に抵抗があった記憶もあります。
 今の耳で聞けばカッコいいのですが・・・。
 諸々含めて大胆不敵、やりたいことだらけだったんだろうなあ。
 しかもどれもきちんとまとまっています。
 不思議なことにアルバムとしても。
 “Pat Metheny Group”の爽やかフュージョン路線をもっとたくさんやって欲しかったような気もしますが、少々妖しげなブラジル路線が始まったことはうれしい限り。
 ジャケット通り、真っ直ぐ行かずに左側に行ってみますか、ってな感じ。
 フォークロックな人気曲“James”や代表曲”Are you going with me?”もいいですが、妖しげなパーカッションとボイスが入る、フレンチなんだかブラジルの山奥なのかわからない、幻想的なバラード”Au Lait”なんて最高。 
 さておき、”Are you going with me?”の完璧な泣きのギターシンセのソロは何度聞いても堪りませんね。
 あのCarlos Santanaでもこうはいかない。

Nana Vasconcelosが2016/3/9に亡くなられたとのこと。
 ご冥福をお祈りいたします。


posted by H.A.