“Pat Metheny Group” (1978) Pat Metheny Group
Pat Metheny (guitars)
Lyle Mays (piano, oberheim synthesizer, autoharp) Mark Egan (bass) Dan Gottlieb (drums)
パット メセニー

 Pat Metheny Groupでの第一作。
 すべてが名曲、名演奏。 さわやかなフュージョンミュージック。
 当時流行ったフュージョンとは一線を画したサウンド。
 さわやかだけなら他にもありそうだけども、柔らかくしなやかな質感は希少。
 前作”Watercolors” (1977)の流れながらさらにメロディがキャッチーに。
 明るさ、浮遊感、スペーシーな感じは、共演していたEberhard Weberの“Silent Feet” (1977)前後の作品に近いムードかもしれませんが、さらに明るくポップなムード。 
 丸い音のフレットレスベースが作るスペーシーな背景。
 ギターの音も丸くて柔らかで艶やか。
 ジャズギターにありがちな、いかにも鉄線を弾いてます的な音とは全く違うし、あくまでナチュラルで上品な艶やかさ。
 ピアノも同様に上品で美しい。
 インプロビゼーションには疾走感があり、エキサイティング。
 おまけに曲がキャッチーで、適度にドラマチック、凝りまくりだけども過不足を感じないアレンジ。
 最初の音が鳴ったとたんに周囲が明るくなる。
 地中海の陽光が見えたり、アメリカの大平原や渓谷が見えたり。
 そして時折感じられる哀愁感、郷愁感。
 さらに優雅。
 いつ聞いても心地いい。
 大名作。




posted by H.A.