“Moonstone” (1989) Toninho Horta
Toninho Horta (Guitars, Vocals)
Eliane Elias (Piano) Onaje Allan Gumbs, Willa Bassen, Russell Ferrante (Keyboards, Synthesizer) Mark Egan, Steve Rodby, Luizão Maia (Bass) Danny Gottlieb, Paulinho Braga (Drums) Randy Brecker (Flugelhorn) Billy Drewes, Billy Egan (Sax) Rudi Berger (Violin) Armando Marçal, Robertinho Silva, Steve Thornton (Percussion) Boca Livre, Lourenco Baeta, Mauricio Maestro, José Renato, David Tygel (Vocal) Naná Vasconcelos (Percussion, Vocal) Pat Metheny (Guitar)

トニーニョ オルタ

 Toninho Horta、前作までの豪華路線から転換、MPBの色も薄くなり、ナチュラルなフュージョンに。
 スッキリとしたコンボ中心、時折ホーンやバイオリンが入る構成。
 とても聞きやすい爽やかなブラジリアン・フュージョン。
 一時期のPat Metheny Groupの雰囲気。
 Pat Methenyとは”Toninho Horta” (1980)で共演、Pat Metheny Groupにブラジル色が入ったのが“Offramp” (1981)。
 Pat Methenyが影響を受けた方でしょうかね。
 さて・・・?
 本作、メンバーも重複していますし、“Letter from Home” (1989) が同時期のレコーディング。
 Pat Metheny Groupよりもさらに柔らかくて優し気、おまけにポップなイメージ。
 センチメンタルなメロディ、しなやかなリズム、柔らかで丸っこいクリーントーンのエレキギター。
 洗練された現代的、都会的なアレンジ。
 強烈な浮遊感と郷愁感。
 周囲の空気がふわっとして、柔らかくなる、そんな感じ。
 バックが厚くない分、そのニュアンスがキッチリと伝わってきます。
 楽曲はもちろんオリジナル。
 これまたいつもの柔らかなメロディ、郷愁感が滲み出る佳曲揃い。
 遠くを見ているような、過去を眺めているような空気感。
 当たり前のフュージョンとは一味違う、とても柔らかで奥が深い素晴らしい音楽。
 Toninho Horta、諸々のお好みはあれど、わかりやすさ、まとまり、洗練といった観点では、これが最高傑作でしょうね。
 フワフワしていて暖かで、柔らかで穏やかで、少々のちょっと哀愁があって、そこそこの興奮があって・・・
 とても素敵で最高に心地よい音、だと思います。



posted by H.A.