“Saudades” (Mar.1979) Naná Vasconcelos
Naná Vasconcelos (berimbau, percussion, gongs, voice)
Egberto Gismonti (guitar, string arrangements) Stuttgart Radio Symphony Orchestra

ナナ バスコンセロス

 ブラジリアンパーカッションのNaná Vasconcelos、ECMでのリーダー作はオーケストラとの共演作。
 Collin Walcott、Don Cherry との“Codona” (Sep.1978) Codonaを制作後、Pat Methenyとのコラボレーション”As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls” (1980) “Offramp” (1981) 前の作品。
 Egberto Gismontiとの “Dança Das Cabeças”(Nov.1976)の二年余後。
 Egberto Gismontiは、演奏では一曲のみの参加ですが、アレンジ全般を受け持っていたのでしょう。
 なんともすごい作品。
 Naná Vasconcelosはあくまでネイティブな演奏とボイス。
 オーケストラはあくまでクラシック音楽の端正で洗練されたそれ。
 間を取り持つEgberto Gismonti。
 緩やかで穏やかな音。
 ビリンボウやパーカッションの演奏は予想の範囲としても、美しいオーケストラのちょっとしたブレイクに、クェックェッケケケケーー・・・とかのボイス・・・
 ????
 が、それらがぶつかっているわけでもなく、不調和を起こしているわけでもない不思議な協調。
 優し気に見守るような西洋音楽と、自在に動くネイティブな音。
 都市と自然、現代と古代の共生・・・なんてことを考えたのかどうかはわからないけども、そんな感じ。
 Egberto Gismontiの頭の中がいつもそうなっているのかなあ・・・と思ってみたり。
 この強烈なミスマッチをシレっとやって、キッチリまとめてしまうクリエイティビティの凄み。
 恐れ入りました。


※Nana Vasconcelos、2016/3/9に亡くなられたとのこと。
 ご冥福をお祈りいたします。



posted by H.A.