“Alma” (1986) Egberto Gismonti
Egberto Gismonti (piano, synthesizer) Nando Carneiro (synthesizer)

Alma
Egberto Gismonti
Ecm Import

エグベルト ジスモンチ

 ブラジル録音なのだと思いますが、ECMでの“Solo” (1978)と好対照な実質的なソロ演奏。
 このアルバムでは、エネルギーが直接的に外に向いてきます。
 珍しくギターを弾かず、基本的にはピアノだけ。
 アップテンポではタッチの強い怒涛のようなピアノ。
 スローテンポではふわりとした優しい音。
 クラシックの強い香り、アメリカ系、ヨーロッパ系のピアニストとは何か違うような、かといってブラジルっぽいわけでもない、この人独特の色合いのピアノ。
 基本的には明るくて前向きな楽曲、ベストな選曲。 ほどよくキャッチー。
 でも決して能天気な感じではなく、内省的、耽美的な演奏も。
 いろいろなタイプの演奏がコンパクトにまとめられており、退屈はありません。
 明るいムードでも、やはりどこか翳り、狂気のようなモノ、独特の緊張感を秘めた音。
 凄味の源泉は、演奏力もさることながら、そこからなのでしょうかね。
 それでもECM録音に比べると優しく聞こえます。
 本作と“Em Família” (1981)が私にとってのBest of Gismonti。
 “Sanfona” (1980,1981)  もいいなあ・・・




posted by H.A.