“Em Família” (1981) Egberto Gismonti
Egberto Gismonti (Guitar, Piano, Accordion、Hurdy Gurdy, Vocals)
Mauro Senise (Soprano,Alto Sax, Piccolo, Flute) Nenê (Drums, Percussion) Zeca Assumpção (Electric,Double Bass)

エン・ファミーリア(BOM24195)
エグベルト ジスモンチ



 ECMでの“Sanfona” (1980,1981)と同時期、同メンバー、別レーベルでの録音。曲もいくつか重複しています。
 こちらもコンテンポラリージャズなEgberto Gismonti。
 例によってECMではない録音の場合、明るさ、優しさが前面に出ます。
 何せ本作は長男?君の誕生記念のようでもありますし。
 Jack DeJohnette想わせるドラムが叩き出す強烈なビート、Dave Holland、Charlie Haden~エレべではJaco Pastoriusなどの巨人たちを想わせるベースの推進力。
 ピアノ、ギターの強烈な疾走感。
 硬軟、多彩な表現力の管楽器含めて、高レベルのコンテンポラリー・ジャズ。
 素直な4ビートこそありませんが、穏やかな場面、フュージョンっぽい場面、フリーっぽい場面、などなど、変化に富んだドラマチックなアコースティック・ミュージック。
 この人ならではの妖しさもあります。
 楽曲はメロディアス&エキサイティングなオリジナル曲、代表曲、有名曲中心。
 基本的は明るく前向きなイメージ、それでも全体を漂う郷愁感。
 ボーカル曲が入っているのも、ECMではない録音ならでは。
 優しげなメロディ含めて、いかにもブラジルっぽくていい感じ。
 などなど含めて、目下、Egberto Gismontiの最もお気に入りアルバムのひとつ。 




posted by H.A.