“Sol Do Meio Dia” (Nov.1977) Egberto Gismonti
Egberto Gismonti (guitars, piano, kalimba, percussion, flute, voice)
Nana Vasconcelos (berimbau, percussion) Ralph Towner (guitar) Collin Walcott (table) Jan Garbarek (soprano saxophone)

エグベルト ジスモンチ

 ブラジルの大御所Egberto Gismonti、ECM作品。
 ジャズの人ではないし、ロックでもない、ポップス的だったりもするし、現代音楽っぽくもあるし、よく分らない音楽だったりする場合もあり。
 でも書くメロディは、基本的には明るく前向き、大らか、がベースの人、と思っています。ECMでの録音は違った印象になるのですが・・・
 さてこのアルバム、ECMオールスターを従えてのブラジルやらインドやら北欧やら民族ごった煮の無国籍ミュージック。
 Ralph Townerとのギターデュオから緊張感の高い演奏。
 お二人とも生ギターで張り詰めた音。
 続くはCollin Walcottのタブラとギターのバトル、Nana Vasconcelosのパーカッションに密林コーラス。
 ギターは緊張感の塊なのですが、ピアノを弾きだすと少しだけ和らぎます。
 ヨーロッパの人かと思うような透明感のピアノ、Keith Jarrettを少々ワイルドにした感じ。
 後半、ゆったりとしたテンポ、ボッサっぽいリズム、ブラジルっぽいボイスが入ったり、今度こそ和むかな・・・と思いきや、Jan Garbarekの氷のようなサックスがそれを許してくれません。
 緊張感がカッコいい、いかにもECMらしいGismontiミュージック、そのショーケースのようなアルバム。

Nana Vasconcelosが2016/3/9に亡くなられたとのこと。
 ご冥福をお祈りいたします。



posted by H.A.