"Lotus" (2015) Mike Moreno
Mike Moreno (electric and acoustic guitars)
Aaron Parks (piano, Rhodes) Doug Weiss (bass) Eric Harland (drums)

Lotus
World Culture Music
2015-12-01
マイク モレーノ

 ニュヨーク・コンテンポラリージャズのギタリストMike Moreno、“Another Way”(2012)に続く最新作。
 メンバーを眺めるとあの名作“Invisible Cinema”(2008)Aaron Parksとはベーシストが違うだけ。
 この人、ギター自体は近年の若手の中ではオーソドックス寄り。
 浮遊感はGilad Hekselmanと同様、Kurt Rosenwinkelみたいにゴリゴリとはやらないし、一番普通に聞きやすいポジションのはず。
 が、アコースティックギターで静かに始まる本作も変拍子の連続。
 ドラムを強調気味の録音、うるさくはないけども、どこに入るのかわかるようなわからないような、乾いたスネアの音が相当効いています。ピアノよりも目立っていたりして。
 そんな音を背景にして、ギターはいつもながらの艶やかなクリーントーンでスムースなフレージング。
 複雑怪奇なビート上で優雅に音を繋いでいくイメージも今までの作品そのまま。
 ビート感強め、ドラムとギター、あるいはバンドが終始バトルっているイメージもあって、それが新鮮かもしれません。
 曲は全てオリジナル。甘いムードの曲はありませんが、少々の哀感、クールな質感がいかにも今のニューヨーカー風。
 ってな感じで、全体的には軽快でキレイ、洗練されたムード。
 が、やってることはかなり複雑。
 これまた、最近のニューヨーク系のクリエイティブな人たちの音の典型、なのでしょう。




posted by H.A.