"Dark Intervals" (Apl.1987) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
キース ジャレット
スタンダーズのライブ、クラシック作品などが発表される中でのソロピアノ、東京でのライブ。
コンパクトな楽曲を次々に演奏するスタイルのソロ作品。
さて、ここにはあの1970年代のソロ作品のような様式、明解な起承転結、また、甘さも熱狂もありません。
“Concerts:Bregenz” (1981)では残っていたそれがなくなりました。
クラシックには疎く、これがクラシック的なのかどうかも判断できませんが、少なくともジャズっぽさ、ポピュラーミュージックっぽさはないし、1970年代のソロ作品とは異なる音楽。
もちろんピアノの細かい音使いはKeithそのものなのですが、求めるものが変わったのでしょうね。
この上もなく美しいピアノの音、甘さが抑えられた深遠なムードのメロディ。
極めて高いレベルのピアノミュージックなのだと思います。
が、ジャズなどのポピュラー音楽しかわからない人間としては、判断を留保せざるを得ないのが悲しいところ。
posted by H.A.
Keith Jarrett (piano)
キース ジャレット
スタンダーズのライブ、クラシック作品などが発表される中でのソロピアノ、東京でのライブ。
コンパクトな楽曲を次々に演奏するスタイルのソロ作品。
さて、ここにはあの1970年代のソロ作品のような様式、明解な起承転結、また、甘さも熱狂もありません。
“Concerts:Bregenz” (1981)では残っていたそれがなくなりました。
クラシックには疎く、これがクラシック的なのかどうかも判断できませんが、少なくともジャズっぽさ、ポピュラーミュージックっぽさはないし、1970年代のソロ作品とは異なる音楽。
もちろんピアノの細かい音使いはKeithそのものなのですが、求めるものが変わったのでしょうね。
この上もなく美しいピアノの音、甘さが抑えられた深遠なムードのメロディ。
極めて高いレベルのピアノミュージックなのだと思います。
が、ジャズなどのポピュラー音楽しかわからない人間としては、判断を留保せざるを得ないのが悲しいところ。
後の長尺な”Paris Concert”(Oct.1988)、“Vienna Concert”(Sep.1991)、その頂点とも思われる“La Scala”(Feb.1995) とも質感は異なります。
が、ジャズやポップミュージックの香りが薄まったクラシック的なムード、重めのビート感、要所で漂う郷愁感、見え隠れするようなメロディの出し方など、それ向けた試行が始まっているようにも思えます。
1980年~型Keith Jarrettソロピアノの成熟の過程ととらえると聞こえ方が変わってくるのかもしれません。
ともあれ、1970年代型のKeith Jarrettソロピアノは終わり、次の時代へ移ったことは間違いなさそうです。
posted by H.A.