“Arbour Zena” (Oct.1975) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano)
Jan Garbarek (tenor, soprano sax) Charlie Haden (bass) Stuttgart Radio Symphony Orchestra

キース ジャレット

 Keith Jarrett、とても美しいオーケストラとの共演。
 普通のジャズのWith Stringsとは全く違うクラシックの香り 。
 ゆったりとしたテンポ、穏やかな表情ながら寂寥感の漂うメロディ。
 オーケストラとジャズの三者、誰が突出するわけではなく四者が対等。
 静かで美しいオーケストラを背景にして、ピアノ、ベース、サックスがこれまた静かで穏やかなソロを展開していく構成。
 ソロスペースは十分にあるのですが、あくまで全体のサウンドの中に溶け込む音使い。
 Charlie Haden はもとより、Jan Garbarek、リーダーKeithについても同様。
 誰一人として激しい音は使いません。
 が、何故かドラマチック。
 美しく浮遊感の強い音空間。
 全体的にはビート感が薄いのですが、長尺な組曲の間に挟まれた"Solara March"の後半でやっと出てくる定常なビート、それを背景にしたサックス、ピアノがものすごく心地よかったりします。
 Keithとしては異色な作品でしょうが、素晴らしいアルバム。




posted by H.A.