“The Pilgrim and the Stars” (Jun, 1975)、“The Plot” (Aug, 1976) Enrico Rava
Enrico Rava (trumpet)
John Abercrombie (guitar) Palle Danielsson (bass) Jon Christensen (drums)
エンリコ ラバ
新作“Wild Dance”からさらに遡って40年前、Enrico Rava若き時代、これまた凄いメンバーでの二作。
この御仁、基本的にはダークで緊張感が強い色合いなのだけども、徹底的に暗いわけではなく、光があるというか、艶があるけど少しくすんだ古い真鍮というか、そんな感じ。
この頃からそんな音ですが、さすがに若者のRavaさん、光が強く元気な感じ。
流麗なフレージング、ツボを押さえた強烈な抑揚、激情感はこの頃から。
いずれのアルバムもオリジナル曲中心、いかにもイタリア風味の曲調。
演奏はエレクトリックマイルスの進化系から、小粋なイタリアジャズ風、哀愁ジャズ系、さらにいかにもECM的なルバートでのバラードまで、何でもあり。
John Abercrombieもこの期は半数ぐらいが過激系。彩りというにはあまりにも変わっている不思議な音使いもしばしば。
ドラムとベースはKeith Jarrettの”Belonging”(1974)の録音後なのでしょうけど、ここでは攻撃的なこのコンビ。激しく強力な推進力。
John Abercrombie の過激さが少し和らぎ、後の彼のイメージに近づいてきているかな。
リズム隊もスッキリ、強烈な推進力はそのまま、少し後ろに下がってバンドを後押し。
当のEnrico Ravaもすっかり落ち着いてクールな感じ。
強いグルーヴと流麗、かつ激情、バラードではイタリアっぽいクールな哀愁。浮遊感の強い音使い。
この期にすでにクールで端正、ハードボイルド。
背景の音が変われど動じない、ニヒルなEnrico Ravaが出来上がっていますね。
この時代もカッコいいEnrico Rava。
posted by H.A.
Enrico Rava (trumpet)
John Abercrombie (guitar) Palle Danielsson (bass) Jon Christensen (drums)
エンリコ ラバ
新作“Wild Dance”からさらに遡って40年前、Enrico Rava若き時代、これまた凄いメンバーでの二作。
この御仁、基本的にはダークで緊張感が強い色合いなのだけども、徹底的に暗いわけではなく、光があるというか、艶があるけど少しくすんだ古い真鍮というか、そんな感じ。
この頃からそんな音ですが、さすがに若者のRavaさん、光が強く元気な感じ。
流麗なフレージング、ツボを押さえた強烈な抑揚、激情感はこの頃から。
いずれのアルバムもオリジナル曲中心、いかにもイタリア風味の曲調。
演奏はエレクトリックマイルスの進化系から、小粋なイタリアジャズ風、哀愁ジャズ系、さらにいかにもECM的なルバートでのバラードまで、何でもあり。
John Abercrombieもこの期は半数ぐらいが過激系。彩りというにはあまりにも変わっている不思議な音使いもしばしば。
ドラムとベースはKeith Jarrettの”Belonging”(1974)の録音後なのでしょうけど、ここでは攻撃的なこのコンビ。激しく強力な推進力。
John Abercrombie の過激さが少し和らぎ、後の彼のイメージに近づいてきているかな。
リズム隊もスッキリ、強烈な推進力はそのまま、少し後ろに下がってバンドを後押し。
当のEnrico Ravaもすっかり落ち着いてクールな感じ。
強いグルーヴと流麗、かつ激情、バラードではイタリアっぽいクールな哀愁。浮遊感の強い音使い。
この期にすでにクールで端正、ハードボイルド。
背景の音が変われど動じない、ニヒルなEnrico Ravaが出来上がっていますね。
この時代もカッコいいEnrico Rava。
(※本当投稿は2016/02/09から移動しました。)
posted by H.A.