“Crescent” (1964) John Coltrane Quartet
John Coltrane (Tenor Sax)
McCoy Tyner (Piano) Jimmy Garrison (Bass) Elvin Jones (Drums)

ジョン コルトレーン

 前掲”Kind of Blue” (1959) Miles Davisに似たクールな「ジャズ」がなかったかあ?と考えて思いつく一枚。
 クールな質感、淡々としたムード、それでいて全編から漂う凄み。
 この手の「ジャズ」はたくさんありそうで、実は「ない」。
 貴重なその一作。
 それを探すのが楽しいんですけどね。
 どこにあるのかが、未だに・・・


 とても素晴らしい「ジャズ」。
 ”Kind of Blue” (1959) Miles Davisと並ぶ、「ジャズ」の最高峰と言っても過言ではない。
 乾いた印象の”Kind of Blue” に対して、少し湿った本作。
 とても魅力的なテーマメロディと卓越したインプロビゼーション。
 ドラマチックな構成。
 クールなビート。
 それでもナチュラルなバックビートが効いていてスウィングする。
 静寂の瞬間もあれば、興奮と陶酔の時間もある。
 これ以上ないようなハードボイルドな質感。
 クールでハードボイルド。
 男の哀愁。
 それをこれ以上に感じるアルバムはない。
 悲哀が漂うギャング映画のサントラにしてもおかしくない。
 でもこれは「モダンジャズ」だろうか?
 明らかにダサさが足らない。
 ヤクザさが足らない。
 高尚に過ぎる。
 だから「ジャズ」の最高峰なのだろう。




posted by H.A.