“Re: Pasolini” (2005) Stefano Battaglia
Disc One:
Stefano Battaglia (piano)
Salvatore Maiore (bass) Roberto Dani (drums) Aya Shimura (cello) Mirco Mariottini (clarinet) Michael Gassmann (trumpet)
Disc Two:
Stefano Battaglia (piano)
Bruno Chevillon (bass) Michele Rabbia (percussion) Dominique Pifarély (violin) Vincent Courtois (cello)

Re: Pasolini (Ocrd)
Stefano Battaglia
Ecm Records
2007-05-15
ステファノ バターリア



 
 イタリアのピアニストStefano Battaglia、同胞の映画監督へのオマージュ?作品。
 編成を変えての二枚セット、一枚目は静音ジャズ、二枚目はクラシック、現代音楽系。
 二枚目は少々難解ですが、一枚目は哀愁系イタリア映画のサントラのような、メロディアスで悲しげなバラード集。
 これがカッコいい。
 哀感を湛えているのだけども、どことなくほの明るいというか、悲しいけども明日を前向きに生きていこう、というか・・・そんな感じ。
 この人の近年の作品にはそんな音が少なくありません。
 悲しくて、不思議系で、なぜかほの明るい。
 センチメンタルでメロディアスな楽曲、要所で効果的に彩りを加えるcello, violin, trumpet, clarinet。
 どれも寂寥感の強い音。
 遠い目をしたトランペット、乾いたクラリネット、悲しみを助長する弦楽器。
 もちろん主役はピアノ。
 繊細で美しい音色、耽美的な音使い。Keith Jarrettを少し丸く、優しくしたようなピアノ。
 全体を通じて静謐で上品、メランコリックなヨーロピアン・ジャズ。
 感傷的なんだけども、優しい曲も多く、全体のムードは夜ではなくて昼。
 マニアックなようで、妖しさはほどほど、とてもキレイで聞きやすい素敵な音楽。




 posted by H.A.